孤独のプロ野球

『感情をむき出しにするつかの間の自由を 求め、誰にも邪魔されず、気を使わず 孤独にプロ野球を楽しむ。』 基本、一人気ままにプロ野球 (主にジャイアンツ戦)を楽しむ 筆者の日常を交えながら展開するブログ。 バリバリの文系出身。 勝てば喜び、負ければ凹む。野球を語るのはおこがましいと思いつつ、 感情の赴くままにド素人なりの戦評&雑感を展開。 2013年8月よりスポーツナビ+でスタート。

まさかの引退!?ジャイアンツ・松本哲也はどうして鈴木尚広の後継者に選ばれなかったのか?

Aクラス争いで1つも負けられない状況の中で敗れてしまった9/30vs阪神戦の帰り道、オレはジャイアンツファンの先輩と愚痴り合っていた。今年はCS厳しいかなぁ?何でこんなことになっちまったのかなぁ?お互いにアイツが悪いとかここがダメだとか言い合っていましたが、先輩が嫌いな橋本到の話題になると、急にこんなことを言い出した。

(到より松本の方がいいでしょ?何で松本いないの?)

先輩の到嫌いは2014年に端を発している。わざわざハマスタまで一緒に観に行った試合はサヨナラ負け。その日スタメンだった橋本が確か5三振?だったことにキレたことが原因となっている。今でも覚えているこの日の名言は、

(到!バットにあたらなければ、何も起きないんだよ!)

ビール飲み過ぎて悪酔いし、帰りの電車で1時間近く絡まれたなぁ~。今となっては思い出だが、あれから3年経っても未だ根に持っているのもスゴい。橋本到はせめて中日・大島並みの数字を上げないと先輩認めないだろうなぁ。そんな感じで先輩からすると橋本使うぐらいなら松っちゃん使え!という意見でしたが、オレが(松っちゃん良いけど打力がなぁ。長打力と年齢で橋本の方が少し価値があるのでは?)と突っ込んだら、しどろもどろになってしまう。まぁ、外野の守備力はピカイチで足もあるけど、やっぱり打力がないと…野手がプロで生き残るのは厳しいよねぇ。

ジャイアンツ、かつての育成の星・松本哲也が引退を表明!11年間の現役生活お疲れ様でした。

う~ん、正直に言うと今年一度も一軍に呼ばれなかった状況を考えると、引退でなければ戦力外だったかも?2007年の春季キャンプで育成選手から支配下登録を勝ち取り、2009年には育成上がりから初の新人王を獲得。一時は山口鉄也と並び(育成の巨人)を印象付ける選手の代表格でしたが、それ以降の成績が伸び悩んだ。そしてケガにも泣かされた。ついでに同年代で強力なライバル・長野久義が加入してきた。順風満帆なプロ生活のスタートを切ったはずの松本でしたが、ピークは新人王を獲った3年目だったとは…。初期の天秤打法、懐かしいなぁ。よくアレでヒットを量産出来るなぁと感心して観ていました。

皆さんと同じ感想になりそうですが、守備に関しては能力が高かった。あの小柄な体で懸命にボールを追いかける姿は心を熱くさせてくれた。松本の外野守備での素晴らしさは、フライやライナーの打球の落下点を予測する能力。そして、それを間一髪のタイミングで捕球する技術。その2点が特に優れていた気がします。昨年、ほんのちょっと一軍に上がっていた時期にまじまじと守備を観ていたけど、打球の落下点に入るのが早い!その印象だけは普遍だった。ただ、惜しいのがバッティングだよなぁ。プロ11年でホームラン0本のパンチ力の無さも問題だったかも?知れませんが、やっぱり2009年…拡げて言えば2010年までのようにヒットを量産し続けることが出来なかった。そしてケガも多かったということで、出番が徐々に減ったというのが引退に至る経緯?だったような気がします。ホームランがないという非力な部分は、ヒットを打ちまくることさえ可能なら、当時の原監督ならレギュラーでなくてもチームとしての役割を与えてくれたかも知れない。でも、それも叶わず、ケガを繰り返していては、存在感が薄くなるばかり。素人目でも(頑張ってんな~!)という雰囲気がプレーで伝わってくる選手だっただけに、もうジャイアンツで観れないと思うと寂しい限りです。

去年の今頃、代走のスペシャリスト・鈴木尚広が引退を表明。その抜けたポジションを誰が奪うか?今シーズン注目して観ていましたが、奪った訳ではなくチームがそのポジションを与えたのは2年目・重信慎之介。確かに足はめちゃくちゃ速いので代走だけで言えば適任だが、盗塁や走塁というのは足の速さだけで決まる訳でもない。そのポジション、若い重信だけに任せて大丈夫?もう1人経験豊富な選手で誰か忘れていない?そう、松本哲也も尚広のポジション務まるような気がしたのですが…。

代走のスペシャリストとして、盗塁を決める能力もなくはない。確かに速さで言えば重信だが、技術では経験値が高い松本の方が上。そして何より、守備固め要員としても能力が高かった尚広の穴を埋めるのは、松本の方がまさに適任だったはず。尚広は代走だけでなく、その後に外野守備に着くパターンも多かったし、ホント守備が上手かった。一方、重信の守備は未だ危なっかしくてヒヤヒヤする。ここは雲泥の差…だったのですが、今シーズン通して尚広の後継者的な扱いは重信。そこに競争はなく、ただただ与えて経験を積ます英才教育?のように見えた。松本が重信に敵わないのは足の速さと年齢…だけだったと思うのですけどね。平たく言えば、伸びしろがないベテランよりまだ大きく成長する可能性がある若手の将来性を買った。それが松本哲也が尚広の後継者に選ばれなかった理由なのかも知れません。

そういう流れで、今シーズンで松本哲也はチーム内に自分を活かすポジションを失った。それを悟った?or球団から打診があった?のどちらかで引退を決めたのでしょう。ひょっとすると、球団としてはトレードという選択肢も模索したかも知れないが、それも叶わなかったのでしょう。33歳、もうちょっと頑張れそうな年齢での引退は惜しいなぁと思ってしまいますね。次の道、決まっているのか?分かりませんが、三軍コーチとかあるのかな?巨人で仕事があることを願っています。

これまでの発表で以下の7人が来季ジャイアンツが契約を結ばない模様。

(引退)

相川亮二

・片岡治大

・松本哲也

(戦力外)

・江柄子祐樹

乾真大

長谷川潤

鬼屋敷正人

今シーズンは一気に公表しないスタイル?ドラフトでも支配下で7人前後を指名すると言っているので、もう少し戦力外…というか支配下登録枠を外れる選手が出てくるはず。今年は第2弾の発表でドバッと出てくるスタイル?なのでしょうかね。余り良い話題でもないので書きませんが、自分は残りのめぼしい選手がパパパっと出てきますけどね。

引退を表明した選手は、ファン感でセレモニーがあるのでしょうか?いや、きっとあるはず。そして、引退という形でやめることが出来る選手なんて、ホントに少しだけなんだよなぁ~と毎年この時期になると思ってしまう自分がいます。プロの世界って、ホント厳しいんですね。

では、また。