孤独のプロ野球

『感情をむき出しにするつかの間の自由を 求め、誰にも邪魔されず、気を使わず 孤独にプロ野球を楽しむ。』 基本、一人気ままにプロ野球 (主にジャイアンツ戦)を楽しむ 筆者の日常を交えながら展開するブログ。 バリバリの文系出身。 勝てば喜び、負ければ凹む。野球を語るのはおこがましいと思いつつ、 感情の赴くままにド素人なりの戦評&雑感を展開。 2013年8月よりスポーツナビ+でスタート。

【2017 巨人vsロッテ 第3回戦】勝つためのリハビリ終了!?ジャイアンツ、負けグセ払拭!悪夢の交流戦を劇的サヨナラ&3タテで終了!!

自分の毎週録画リストにテレ東(カンブリア宮殿)という番組がある。主にある分野で突出した成果を出している企業にスポットをあてた番組ですが、先日の放送では「初台リハビリテーション病院」を特集していた。ここはあのミスターも通っていた(おそらく今でも)脳卒中を患った患者さんの身体を回復させるのに定評がある病院。日常生活に必要な動きをひとりでこなせるようにするのが目標らしい。1人の患者さんに10人の分野が違う医療専門家をチームで充てがうことで、多角的にリハビリのお手伝いをするのが特色らしい。

この特集で気になったのは、この病院の理事長さんがサラッと言ったこのフレーズ。

(人間の尊厳を回復するのがリハビリの本質)

う~ん。深い言葉でしたが、頭の悪い自分ではその意味を簡単に要約できない。ぜひ、テレ東オンデマンドで観て欲しい。でもそうも言えないので自分なりの解釈を添えておく。要は、寝たきりとかで生きていてもつまらないですよね。そうならないように、脳卒中で倒れた患者さんを動ける身体に戻して、生きる喜びを感じられるようにしてあげるのがリハビリの本質。そんな感じなのでしょうかね。

これを観た後、自分はふと思った。あれ?自分たちジャイアンツファンにも少しあてはまりそうな話ではないか…と。ふとしたことがきっかけで歯車が狂い、気がついたら全身麻痺の13連敗。世間では、(ほら、みたことか!)とアンチの方々が巨人ディスり大会。多くのジャイアンツファンが心を痛めたことでしょう。自分もブログで(勝ち方を忘れた)とか(負けに行っている)とか書いていたけどね。勝ち方を忘れたジャイアンツ、久々に自分も心が壊れかけた…いや、壊れていた。

だが、そんな長い連敗を一応は止め、今週からホームで出直し!と思っていましたが、そんな簡単に勝ち方を忘れたチームが息を吹き返す?先週の連敗止めたvs日ハム戦も、その後2敗した試合は散々だった。こんなチームが果たして連勝とか出来るのか?そう思っていたのですが…。

ジャイアンツ、勝つためのリハビリ終了!ロッテに延長12回で7-5の劇的サヨナラ!!開幕戦以来のカード3連勝!で今週は5勝1敗。気がつけば、交流戦10位でビリを免れました。

いやぁ~、昨日から(明日が大事)と強調したのは、このことです。本当に詭弁抜きにして(13連敗したけど、シーズンは諦めていない)とか(まだ巻き返せる)とかいう前向きな意見がありますが、結果で示さないとね。さすがに交流戦3年連続1位・ソフトバンクさんを3タテは厳しかったけど、ジャイアンツと似たような成績のロッテさんに3タテ出来ないようではチームに勢いなんていつになってもつかない。そして大事だったのは(ボコボコにされた交流戦での傷は交流戦内に少しでも癒す)ということ。これをセ・リーグ再開してからでは、戦っている選手のプライドも許さないでしょう。つい先日まで勝つことを忘れ、無様な負け試合を晒し続けたジャイアンツ。人間の尊厳というか、プロとしての尊厳も傷つけられた選手も多いはず。そして、応援する私たちファンの尊厳というか気持ちも傷ついた。それを取り戻す…いや、回復させるには勝利を重ねて勝つことを思い出すリハビリ期間が必要!と考えていましたが、見事!早めに達成してくれました…って、まだ言い過ぎだなぁ。でも、ジャイアンツにたくさんの勝利と笑顔が戻ってきたことが、チームもファンも重苦しい雰囲気から回復したんだなぁ…と実感。週末の3タテを持って、ジャイアンツが勝つためのリハビリは終了。この調子で来週末からも暴れて欲しいものです。

さて、余計な前振りが長くなりましたが、延長12回表に2点勝ち越されて迎えたその裏。パッとしなかった今年の交流戦の鬱憤を晴らす劇的なドラマが待っていましたねぇ。ここからは、現地で観ていた管理人のちょい怒りエピソードを交えて書かせていただきます。

本日は一塁側B席中段のややライトポール寄りで観戦。基本的にこのポジションでは、オレンジに染まった方々しかいないはずなのですが、デーゲームとはいえ延長12回まで行くと、お客さんもかなり帰り始める。自分の後ろのシートはすでにガラガラ。自分の左隣は2つ空いていたから、終盤から広々と使っていた。そう、まるで家でくつろぎながら~のスペースで、10,11回のあのカミネロのピッチングを見守っていたけど、あんなピンチの連続で無失点なんて奇跡のピッチング!言葉を失う活躍って、新しい境地に辿り着いたなぁ。

そんな状況で最後の12回の攻防を見届けようとしていたら、どこからかオレの後ろに中年カップルが座席移動してきた。空いている座席に移動するなんて、自分もたまにするから別に文句はないが、その中年カップルがよりによってロッテファン…でねぇ。必要のない応援とかディスりとか後ろでギャ~ギャ~言ってるんですよ。まぁ、それも言論の自由?なので構わないのですが、観客は減っていたけど巨人ファンだらけのライトスタンド近くの内野席でロッテの応援とか大声でしないで!せめてやるなら三塁側で!非常に腹が立った。

一番キレそうになった場面はワンアウト三塁で森福が鈴木大地を迎えた場面。明らかにボールゾーンで誘って歩かせOK!な攻めでしたが、ロッテで一番怖いバッターだし、終盤だし仕方ない策。しかし、それを観ていた女の方が、

(逃げるなぁ~、勝負しろ~!)

とか騒いでいる!?しかも、結構デカい声で…である。

あのぉ~、どの顔でそういうことが言えるのでしょうか?あなたが応援しているチーム、それまでマギーと2回勝負避けてましたよね?男の方が(まぁ、しょうがない)とか言っていたけど、何度も連呼するから半笑いの怒り顔で振り返ってやりましたよ。一瞬、黙っていましたけど…。その後、2失点して後ろの中年カップルは大騒ぎしていたのですが、オレは背中で怒っていた。もの凄い殺気を放っていた。座席変えようか?と一瞬思ったけど、逃げるように見えるのもイヤで思いとどまった。変なところで意地を張る?自分の中でのジャイアンツPRIDE発動だった。

12回表が終わり、勝負に見切りをつけたジャイアンツファンが結構多めに席を立ち始める。それを見た女が(ジャイアンツファン、諦めてる~。まだ、早いって~!)とか言いながら大笑いしている。悔しい!と思いながら、でもオレは諦めていなかった。なぜならロッテのブルペンの残りは大嶺、土肥と昨日打ち込んだピッチャー+期待枠・宮崎しかいない。そう、せめて2点ぐらいなら取れそうなピッチャーしかいないのを知っていた。最後のチャンスを信じてみた。せめて追いつくだけならいけそうな気がしていたのだが…。

先頭バッター・辻が四球で出塁→寺内の弱いサードゴロでワンアウト二塁。ここで3番・坂本が、座席からだと(あっ、行った!)と思う角度の大飛球!?レフトフェンス直撃のタイムリーツーベース!で4-5。惜しかったけど、俄然ムードが良くなった。ジャイアンツファン、息を吹き返す。

ここで後ろの中年カップルだが、男は大嶺をディスりまくり。女は空気読めず(まだ、勝ってるでしょ?)とゴチャゴチャ叫んでいる。かなり、焦っているのは感じているが、まだ勝ち越した訳ではない。オレもドヤ顔するタイミングでもない。膠着状態だ!

そんな中、続くマギーに対してまたも敬遠するロッテ。前述した森福に対して言っていた威勢のいい言葉はなく、(これもアリな策)と男に説明を受けている女。大声で同じフレーズ叫んでやろうか?そう思ったけど、同じレベルに成り下りたくもない。ここでも膠着状態で、ジッと我慢。次の亀井に念を送っていた。

そして…である。

カウント1-1から亀井がフルスイングした瞬間、打球が勢いよくライト方向へ上がった!あっ、コレは、もしかして?もしかすると?ライトスタンド上段に飛び込むサヨナラスリーラン!

この瞬間、今までのナマ観戦の中で、オレは喜びよりも怒りを爆発させてしまった。

言葉にならない絶叫に始まり、タオルは誰もいない左隣の座席に勢い良くバンバン叩きつけるという行動を取っていた。そしてその次に出て来たフレーズは…おっといけない。これ書くと確実にNGだから自主規制。大声でイケない言葉を叫びつつ、タオルを座席に叩きつけているオレは、それでもチラッと後ろの中年カップルを睨んだら…そそくさと帰って行った。二度と東京ドームの一塁側に来るな!と言いたかった。でも、12回表から後ろに来た中年カップルがいなかったら、ここまで感情も爆発しなかったかも。自分に刺激を与えるロッテのスパイならぬスパイスだったのかなぁ。

それにしても、亀井が最後の最後で決めてくれましたね。慎之助が途中交代するアクシデントで代わりに5番に入ったものの、終盤のチャンスで2度もマギーとの勝負を避けて亀井勝負。そこで2度も凡退していましたが、3度目もあるのかよ!画面で観たら、亀井が鬼の形相でしたね。この一撃こそ、人間の尊厳…いや、亀井の尊厳…というか自尊心を取り戻すために必要だった一撃。ホームイン直後から泣きじゃくっていた気持ち、なんとなく理解しました。(心が折れかけていた)と言っていましたが、折れてないからバット振り切ったんじゃないの?まぁ、何はともあれ、人間の尊厳とか大袈裟な話ではなく、プロ野球選手としての自信を取り戻して欲しいです。今日は大部分がどうでもいい話ですみません。たまには許して下さい。

超短めの試合感想としては、慎之助が今日2本のソロホームランで原辰徳氏を抜く、ジャイアンツ生え抜き通算383号を達成!長野と山本の1,2番コンビで1点を奪う攻撃もあった。久々に先発した大竹も尻上がりに調子を上げて6回1失点の好投。7回からテストを兼ねた西村健太朗の勝ちパターン起用も無失点で成功。本来なら、3-1or3-2で9回で勝つ試合だったのですが、イレギュラーがありましたね。8回に起用したマシソンでしたが、まさかの鈴木大地に同点ツーランホームラン!さすが、ロッテのキャプテン?意地の一撃。マシソンも小林の要求とは逆のインハイへストレートを投げてしまいましたが、打った鈴木が凄いかなぁ。決して大きな体格ではないですが、パンチ力があるバッター。左右違うけど、山本なんかは見習って欲しいものです。

それよりもイレギュラーだなぁと思った選手はロッテのサントス。最初の3打席+1,2戦の打席を見ていたけど、怖さのない走り撃ちバッター?と思っていましたが、今日の4打席目から覚醒したかのような別人28号のバッティング。とにかくバットを強く振り出して、後半3打席で猛打賞。12回表も勝ち越されたきっかけはサントスのバットあて逃げツーベース?という見たことがない曲芸だった。あれは森福を責められない…けど、1球でもインコースへ投げていたら防げたかも。危うく彼にやられそうになりましたが、面白いバッターだと思いました。

来週金曜日まで試合はなしですが、再開前に1度更新させていただきます。お題はもちろん…ね。色んな意味で忘れられない2017交流戦が終了。

では、また。