孤独のプロ野球

『感情をむき出しにするつかの間の自由を 求め、誰にも邪魔されず、気を使わず 孤独にプロ野球を楽しむ。』 基本、一人気ままにプロ野球 (主にジャイアンツ戦)を楽しむ 筆者の日常を交えながら展開するブログ。 バリバリの文系出身。 勝てば喜び、負ければ凹む。野球を語るのはおこがましいと思いつつ、 感情の赴くままにド素人なりの戦評&雑感を展開。 2013年8月よりスポーツナビ+でスタート。

【巨人vsヤクルト 第10回戦】感動の中にいた!起死回生、坂本の逆転タイムリー!!で大興奮の今季初サヨナラ勝利!!!

もし、今日負けていたら、愚痴しか書いていなかったでしょう…ね。

ジャイアンツ、延長12回表に田原の痛恨のミスでヤクルトに勝ち越しを許すも、その裏ツーアウトからチャンスを作り、坂本が起死回生の逆転2点タイムリーで3-2の今季初サヨナラ勝ち!かつてない感動的なシーンに、最後は嬉し涙を必至に堪える試合となりました!

うわぁ~、何だこの試合!最後の最後にこんなエンディングがあるのか…。

オレが東京ドームに足繁く通う理由。探し求めているのはサヨナラ勝ち…というのは何度か書いていますが、久しぶりに観た結果オーライ!…だけど最高な勝利!今年のシーズンシート広告のキャッチコピー(感動の中にいよう)を見事体現した試合となりました。もう、こんな感動的な試合を観れるなら、いくらだってお金使っちゃいそう…は言い過ぎかな?

だって、ヤクルトのピッチャーはオンドルセクだよ!おそらく、セ・リーグで一番安定しているリリーフエースだよ!ツーアウト・ランナーなしになった時点で(終わった~)と思ったジャイアンツファンは多かったはず。長野が打席に立って時点で(変化球引っ掛けて内野ゴロでしょ?)と思ったオレはバカだった。初球をライトオーバーのツーベース!?で僅かな望みを繋いでくれた。

ただ…、ここで有能なジャイアンツファンなら(残りの代打が大田ぐらいしかいない)と分かってたはず。ここでオレは思った。大田が(初球必ず来る変化球を見逃せば、何かあるかも?)…と。大田がいつものように空振りしたら終了…と思っていたら、平然と見逃した!?今日のタイシは一味違う、ストレートの四球を選び坂本に繋ぐ。土壇場で出塁した長野も凄いが、大田もよく四球を選んでくれた。

しかし、ツーアウト一,二塁で今、最もジャイアンツであたっている坂本に回ってきたが、アウト1つで試合終了。マウンドに集まるヤクルト陣営。次の吉川に出す、取って置きの代打はいない。ここは敬遠で満塁策を取られる…と思ったら、坂本と勝負の模様。まぁ、無用にピンチ拡げるのも得策ではないよね。

ただ、さすがの絶好調・坂本でも、オンドルセグからサヨナラホームランは難しいと分析したオレは、何処を抜けたら一塁ランナーまで帰ってくるか?マジで考えてみた。ヤクルト外野陣の深めの位置を見た結果、ライト線orレフト線を抜ける長打ならもしかして?と冗談抜きに思っていた…というか、願っていた。でも、そんな都合が良いボール、オンドルセクが投げるのか?…と見守っていたら、坂本が1-2と追い込まれた不利なカウントからそれを見逃さず、バット一閃!もしかして?と願っていたレフト線に長打が出た!?

二塁ランナー・長野に代わった松本は当然、ホームイン!視界には三塁を回る一塁ランナー・大田が見えた。大田が馬のように走る、走る、走る!最後はヘッスラで感動のホームイン!打った坂本が一番偉いけど、サラブレットのような大田の走りもチョ~最高!東京ドームは、ジャイアンツファンの感動の渦で一気に包まれました。

この歓喜の瞬間を今日は久々に三塁側S席で観ていた。本来の座席は三塁側バックネット裏最後方でしたが、延長10回あたりで空席が目立った中段に移動。ただ、こんな結末が待っているのなら、どうしてきれいなお姉さんが近くにいそうな空席エリアに移動しなかったのか?…といつも試合終了後、冷静になってから思う…。

この感動の瞬間、オレの左右後ろにはリアルに人がいなかった。大体、S席あたりで観ているお客さんは、延長戦に入った時点でポツポツ帰ってしまう。しかも12回裏はすでにツーアウト。負けると球場を出るのに混雑するから、頭の良い方々は帰っちゃう…んですよね。

しかし、唯一この感動を分かち合えるお客さんがいた。前に座っている、裕福そうな(昔、ヤンチャしてました)という感じの50歳前後のご夫婦。特に奥様は大興奮で大田のホームインの瞬間、オレと同タイミングで飛び跳ねて喜んでいた。それが収まると、後ろを振り返り、オレと何度もハイタッチ!奥さん、好きだねぇ~。何度もタッチを求めてくるから、(え~い、この際、熟女でも良いから抱きしめてTONIGHT?)…と思ったが、隣にダンナが居るからそれは無理だろ?危うく、昔…いや、今でもヤンチャそうなダンナにボコボコにそうなミスを犯しそうになる。あっ、その後、ダンナさんともハイタッチしましたけどね。

声が枯れるほどの絶叫!~からの熟女とディープなハイタッチの嵐、嵐、嵐!

…でも、知らない方々と一瞬でも大喜びを分かち合えるって素敵やん。贅沢言って、ゴメンなさい。今日、一緒にあの瞬間を喜んでくれたご夫婦に感謝しなくちゃ…ですよね。そこから、一息つくと、坂本もヒロインを聞いていたら、急に目頭が熱くなってきた。泣きそう…歳取ってからホント、涙腺が緩くなった。涙を必至に堪えて坂本のヒロインを聞いていた管理人でありました…とさ。

それにしても、まぁ冷静に振り返ると、褒められた試合試合ではないですね。

本来なら、打線はヤクルト先発・成瀬から最低2,3点は取って欲しかったのに、村田のソロホームランのみ。9回で試合を終わらせるには、菅野の完封に頼るしかない試合とは…実に嘆かわしい。自分でも言ってたけど、坂本は6回裏にポカァ~ンとする走塁ミスがあった。エラーが3つ出たり、9回表には小林の焦りすぎな一塁へ悪送球もあった。菅野に勝ちをつけられなかったのは、スタメン全選手、猛省でしょう。

それと、12回表の田原のプレーは…東京ドームが凍りついたよ。ぐっさんが作ったノーアウト一,三塁の大ピンチを、何とかツーアウトまでにしてくれた!…と思ったら、誰もいない二塁へ送球。今日は目を覆うばかりのラビットボール炸裂な試合。負けたら、2敗…いや、3敗に等しいぐらいのショックな敗戦だったはず。結果オーライ!な試合で現地観戦した今季サイコーの試合とは言い難いですね。ただ、サヨナラまでの過程は、ナマで観た試合でも5本の指に入る最高の勝ち方だった…と思います。何だか矛盾した感想ですが、それぐらい訳の分からない試合だったと思います。

今日は、この興奮だけのお届け出でご容赦下さい。では、また。