孤独のプロ野球

『感情をむき出しにするつかの間の自由を 求め、誰にも邪魔されず、気を使わず 孤独にプロ野球を楽しむ。』 基本、一人気ままにプロ野球 (主にジャイアンツ戦)を楽しむ 筆者の日常を交えながら展開するブログ。 バリバリの文系出身。 勝てば喜び、負ければ凹む。野球を語るのはおこがましいと思いつつ、 感情の赴くままにド素人なりの戦評&雑感を展開。 2013年8月よりスポーツナビ+でスタート。

【2017 巨人vsDeNA 第18回戦】ウサミに感じた微かな希望!?ジャイアンツ、2年目キャッチャーが初物づくしのサヨナラ弾!!

今日の劇的な瞬間を管理人はどこで見届けたか?

会社からの帰り道、電車に乗るために改札口をくぐろうとした一歩手前。周りには改札口の向こうへ行ってしまった友達に名残惜しそうに手を振るお姉ちゃんが数人いましたが、そんなの関係ナシで大興奮!?

(ねぇ?ちょっと、今のホームラン観た?カッコよくね?)

と言わんばかりの喜び具合を見た知らない方々は、

(あぁ、東京っておかしな人がたくさんいるよね)

で済まされそうですが、大声を叫びそうなぐらいに嬉しい!車内では大興奮でジャイアンツライブストリームを利用し、何度も歓喜の瞬間を味わい尽くしました…。

ジャイアンツ、延長10回裏に宇佐見が決めた!初物づくしのサヨナラツーランホームラン!9-7でDeNAに勝利しました。

あ~あ、昨日の神宮球場じゃあなくて、今日の試合に行けば良かったなぁ~。最近、会社の後輩の1人が夫婦揃ってDeNAファンに覚醒。自宅から歩いて行けるというハマスタにちょいちょい通っている様子。今日の試合は3位争いの行く末を占う大事な1戦ということで、気合い入りまくった後輩の奥さんは試合開始からTVの前で大声援を送っているらしい。そんな盛り上がった状況だったので、

(〇〇さん、今日の試合は東京ドームへ観に行かないんですか?)

とオレを煽ってくる。

だけど…ね。昨日、会社のみなさんに報告してまで取引先のみなさんと野球観に行ったでしょ?昨日サボり気味だったので、仕事も残ってるでしょ?そんな状況で今日も18:00ぐらいに会社飛び出して行ったら、さすがの社長も怒るでしょ?

(夏休み明けの2日間のみの出勤、なめんじゃねぇ~!)

ってね。

サラリーマンというより、さぼりーマンな管理人ですが、さすがにその辺の空気は読める。だけど、こんな盛り上がる展開の試合と知っていたのなら、立ち見でも良いから東京ドームに居たかったなぁ。今日現地観戦された方々が羨ましい!心底そう思ったナイスゲームでした。

さて、今日は出場した野手陣はそれぞれ一仕事はしたような?ヒットがなかった長野さんでも、4回裏にゲッツー崩れで1打点。一生懸命走らなければ、最初の逆転劇は起きなかった。明日は打つまくることに期待したい。

それよりも今日は宇佐見真吾ですよね!7回裏、小林の代打で途中出場すると、4-7のスコアから同点となる陽岱鋼のスリーランホームランを演出する四球での出塁を果たす。次に代打で出場した橋本のツーベースも良かったけど…ね。この辺の期待値がちょい低いバッターが上位打線に繋ぐ活躍は見事だった。

そして延長となった10回裏。マウンドには9回からイニング跨ぎの砂田。この回の先頭・村田と長野が倒れてツーアウトでしたが、続く代打・中井が最後まで諦めないツーベースでチャンスを作る。中井、今日は地味に良い仕事をしたね。宇佐見の前に褒めておきたい。

ツーアウト二塁で8番・宇佐見の打席でしたが、(代打送るかな?)とチラッと思ったけど、そのまま行かせたジャイアンツ首脳陣の判断が正しかった?いや、その期待に応えた宇佐見がよう結果出したよ。右投げ左打ちの千葉出身のキャッチャーで、どことなく慎之助っぽい感じもするような?砂田の真ん中外寄りに甘く入ったスライダーをライトスタンドに叩き込む!?プロ入り初サヨナラ打と初ホームランと初打点が全部盛りの記憶に残る一打に、ジャイアンツ若手野手陣の未来に微かな希望を感じた…って、大げさ過ぎですかね?

このホームランを打った場面、解説は聞いていませんでしたが、後から聞いた山本コージさんの解説通り、スライダー待ちで打て!と自分は宇佐見に念を送っていた。2球続けてスライダーが外れてカウント2-0。3球目のスライダーはちょい甘かったけど、タイミングが合わずファウル。このファウルでオレもDeNAのキャッチャー・嶺井も(スライダー、合ってないな)と思ったようですが、それでも狙いを変えず待っていた宇佐見の読みでいいでしょう!彼のセンスはまさにキャッチャーとして配球を読む一打。こんなバッティングが出来る若手野手がジャイアンツにいるとは…。アンビリーバボー!

宇佐見はオープン戦でかなりスタメン捕手で使われていましたが、攻守でイマイチ結果が出ていませんでしたね。1番気になったのは、肩が良いと言われる割に二塁へのスローイングが遅くて不確実だった点。こりゃ、時間かかるなぁ~と思っていたら、右手のどこかを骨折して長期離脱。シーズン入ったら、存在すら忘れてしまった。しかし、このケガした時間を有効活用し、現二軍監督の内田さんと一からバッティングフォームを作り直したのが、今回の一軍昇格でハマっている様子。まだちょっとしか試合出ていないけど、その回り道が彼のキャリアに後々プラスだったと言えるようになると良いですね。

小林より打てるキャッチャーに希望を感じた?という訳ではなく、宇佐見のバッティングを一から作り直した二軍の育成指導が、ほんのちょっとだけ身を結んだことに希望を感じた。ジャイアンツは育成がヘタと言われているが、必死の指導で若い芽がちょっとずつ出てきているのかも知れない。その球団としての育成の方向が全くダメダメという訳ではないと知ったので、大げさですが希望を感じた。宇佐見だけではなく、他の埋もれている若手も出てこいやぁ~。ニューヒーロー出現を予感させる若手の一打に、何だか分からない入団1,2年目の若手が打って決めた試合っていつ振りなの?と遠い目をして考えていましたとさ…。

まぁ、宇佐見の件はこれぐらいで、その他の目立ったポイントについて。今日の試合の誤算と言えば、ジャイアンツ先発の田口麗斗。6回を投げて106球、11安打6奪三振無四球の5失点を想像を越える悪い結果。不安定な立ち上がりの1失点は仕方ないとして、尻上がりに調子を上げる彼のピッチングから考えると、6回の4失点はいただけない。一体、何があったのであろうか?

先週マツダで2失点完投勝利!というナイスピッチングをしたために書きませんでしたが、先々週のvs中日戦あたりから、怪しい兆候はあった。まずストライクを取り行くボールが好調時より高いゾーンに集まる点。それが元で初回は失点した印象でしたが、3,4,5回は修正して低めにボールが集まるようになった。ここはさすがという感じ。しかし、ギアを上げて抑えに行くはずの6回表、3番・筒香から始まるのに、緊張感がないような雰囲気で甘いスライダー投げるからヒットを打たれていた。続くロペスは全力で抑えるも、5番・宮崎にはナメた攻め方でまたもヒット。ワンアウト一,二塁とピンチを拡げる。

ここで唸った…というか、田口-小林バッテリーの若さが出たのが、6番・嶺井への攻め方でしょう。インサイドを攻めていても嶺井は右方向狙い。追い込んでから一度外に外して、最後はインコースへのスライダーで右打ちのタイミングを外すはずが、思い切り引っ張られて三塁線を破るツーベース!2-2の同点とされてしまった場面。ここは完全に嶺井に配球を読まれて、引っ張り込まれた感じがする。嶺井がそんな賢いバッティングするんだ…と自分も知った瞬間でしたが、ここは誰もが想定外だったはず。明日から嶺井さんをもっと警戒すべきだと思います。

そして7番・梶谷だよなぁ~。ワンアウト二,三塁で、バッテリーは最悪歩かせるのも覚悟したはず。ただ、いきなり歩かせるより、打ち損じを誘ってダメだったら歩かせようと思ったアウトコースの見逃せばボール?のスライダーを見事右中間へスリーラン!会社の後輩が(最近、梶谷は打ちませんから)と言っていたけど、このスーパー意外性のあるバッティングが怖いんだよなぁ。去年も地方球場であんな悪球のようなスライダーを田口はホームランされて負けたような?梶谷もイメージが出来ていたような?何から何までドンピシャでハマったバッティングをされた印象。田口、猛反省すべきでしょう。

すでに10勝を上げ、ジャイアンツ先発陣では左のエースとして台頭した田口ですが、どこか慢心はなかったのか?気になる内容。ひょっとして、長いイニングを投げるために、立ち上がりから力を抑えながら投げている気もしますが、疲れの影響でしょうか?7月頃のボールのキレと勢いが少し落ちている気がする。先週の広島戦を思い出し、立ち上がりから強いボールを投げられるように工夫して欲しいです。頑張れ、田口!

6回裏に坂本のツーランで4-5としたのに、7回表に2失点した今日の西村健太朗を責めるのは止めよう。全ての頼りない日本人中継ぎ投手のケツを拭く登板をさせているから、こんな日も出てきてしまうのでしょう。澤村の復帰が近そうなので、それまでの辛抱だ!

8回に投げたマシソンは宇佐見とイマイチ呼吸が合っていなかったけど、何とかピンチをゲッツーで凌いでくれた。ベンチに戻る際にひよっ子キャッチャーの労をねぎらう姿に感激!マシソンって、ほんまナイスガイ!9,10回をゼロで抑えてくれたカミネロにも感謝。筒香を嫌々な感じ敬遠する姿にポカしそうで恐怖を感じたけど、それまでの対戦で2打数2安打だったロペスを三振に仕留めたことは価値あり。こちらも息が合っておらずヒヤヒヤでしたが、先週の阪神戦での失敗は免れた。宇佐見は守りもちょっとずつ成長して欲しいものです。

1点を先制されるも4回にマギーのソロとゲッツー崩れで逆転した流れは良かった。6回に2-5と逆転されるも、直後に坂本のツーランで4-5と追い上げたのも大きかった。でも7回に4-7とされ(今日はDeNAの勝ちパターン継投にヤられてここまでなのか?)と思った直後に陽岱鋼の同点スリーラン!7-7の同点で9回を終えたけど、このジャイアンツに流れがきまくっている試合をしっかり勝ち切ることが出来たことは価値あり。10回で決着がつけたことも大きな価値がありましたね。11回まで行ったら、ウチにまともな中継ぎピッチャーが残っていなかったので。酷使しまくっている右のサイドスロー・田原がDeNAの有能な左バッターに打ち込まれるのが想像つくし、ぐっさんが出てきても桑原、ロペス、宮崎の右バッターに打ち込まれるのが想像ついた。唯一のギャンブルは困り顔・中川が意外性のピッチングしかねぇ~と思っていました。あれ以上、試合が伸びたら勝ち目なし。ギリギリの線でサヨナラホームランを打った宇佐見真吾!君が間違いなく今日のヒーローだ!

そんな感じで、また。