孤独のプロ野球

『感情をむき出しにするつかの間の自由を 求め、誰にも邪魔されず、気を使わず 孤独にプロ野球を楽しむ。』 基本、一人気ままにプロ野球 (主にジャイアンツ戦)を楽しむ 筆者の日常を交えながら展開するブログ。 バリバリの文系出身。 勝てば喜び、負ければ凹む。野球を語るのはおこがましいと思いつつ、 感情の赴くままにド素人なりの戦評&雑感を展開。 2013年8月よりスポーツナビ+でスタート。

【2016年・巨人ドラフト】ジャイアンツ、外れの外れ1位で(吉川尚輝)を指名!機転を利かした判断に微かな希望を感じた!?

今日は運命のドラフト当日。

ジャイアンツは(大学BIGスリーから指名)と田中、佐々木、柳の3投手で絞りきれていない状況から一転、ドラフト前日に田中正義を1位指名!と高らかに宣言。そうなると、今年は確実に数球団と抽選で争うはず。久々にドキドキしたドラフトになりそうな予感。そう思いながら、今朝とあるコンビニに入ったのですが、なんだこりゃ?(XJAPAN くじ 1回800円)って…。

これって、高いのかなぁ?ファンではないので分かりませんが、一番良さそうなあたりアイテムが(YOSHIKIレプリカ手形)のラスト賞。一番最後にくじを引いた方がゲットできるそうですが、これを当てるには金に物を言わせてバンバンくじ引いて強引にラストへ持っていくorひたすら誰かがくじを引いて減るのを待つしかないよなぁ。どういう意図があって、こんな設定なのかは不明ですが、指名が競合しても最後の方のくじに福がある?という暗示なのか?強引に今日のドラフト会議に結びつけようと思ったのですが、何も意味ない始まり文だなぁ…。

ジャイアンツ、大本命・田中正義を外し、佐々木千隼を外すも1位指名で(吉川尚輝)を指名!球団の機転を利かした判断に微かな希望を感じた!?(災い転じて福となる)的な指名になると祈りたい。

例年だと、この時期の自分は会社のイベントがあってドラフトはじっくり観れないのですが、今年は来週に延期。また、今までやっていなかったような?TBSがネットで最後まで中継。なので、今年はじっくり最後までドラフト会議をチェックすることが出来た。TBSさん、ありがとう!

さて、ドキドキの各球団1位指名でしたが、や~っぱり当日にならないと分かりませんね。事前情報なんてあてにならない。1回目の選択で5球団が1本釣りに成功!特に楽天阪神が意外性をみせたのでしょうかね。一方、ジャイアンツは公言通り創価大・田中正義投手を指名。他にロッテ、ソフトバンク、日ハム、広島も重複して5球団による抽選に突入。

この場面、(巨人にカモ〜ン!田中正義!)と指を咥えておねだりポーズで観ていましたが、結果はソフトバンクが交渉権を獲得。かぁ~、工藤監督、くじ運良いねぇ。それに比べてウチの監督は…って、堤GMが引いてんじゃん!画面映えしないビジュアルにドン引き。昔の(XJAPAN)を意識して、ズラでも良いから髪をビンビンに立ててくればいいのに…。

さぁ、外れた!ジャイアンツは最悪の事態をどう挽回するのか?注目の外れ1位は佐々木千隼投手を指名!…って、え?意外な展開で佐々木投手が残っていた!?…ということで、田中投手を外したロッテ、巨人、日ハム、広島と柳投手を外したDeNAの5球団の指名が重複。

(頼む、GM!佐々木投手を引き当ててくれ!)

と死にそうな感じで祈っていましたが、一番最初にくじを引いたロッテが交渉権を獲得。あ~あ、結局2回とも巨人は3番目にくじを引いたけど、その前に引いた球団にあたりを引かれていた。残り物に福はなかった。(XJAPAN くじ)みたいなラスト賞はなし。見事、2度も抽選を外したジャイアンツ…というか、地味なGM=ジミジーでした。もう、あんなに画面映えしない人にくじ引かせるから運気が来ないのでは?来季も続投なら由伸監督に引かせて欲しいものです。喋らないけど、画面映えは12球団トップクラスだと思います。

まぁ、結局、大勢のジャイアンツファンが望んだ(競合してもビックネームを指名してくれ!)

という願いは儚く散った。ただ、近年のドラフトで見られる(逃げ腰ジャイアンツ)ではなかった。そこは大きく評価したい。そして2度も抽選に外れたけど、5球団で競合なら(しゃ〜ない)と諦めがつく。ここまでのプロセスは首脳陣もシュミレーションしていたでしょうからね。

ただ、ここからが非常に(2016年ドラフト)のセンスを問われる選択となったはず。ジャイアンツはドラフト前(上位3人は投手を指名)の方針。その意味は理解できたが、いきなり2度もずっこけて(さぁ〜、どうする?)と自分なりに考えてみた。

まず、この時点で自分が(ドラフト1位で獲得してもOK)な投手と以前ジャイアンツが(ドラ1候補)に上げていた投手は全ていなくなっていた。この状況下で、それでも1位指名は投手にこだわるのか?もし即戦力にこだわった投手となると、それこそブログで取り上げた神大・濱口投手と慶応・加藤投手ぐらいかも?しかし、な〜んかこの2人を1位で取っても、今のジャイアンツは手放しで喜べない雰囲気。ちょっと通過ぎるんだなぁ〜と思っていたのですが、意外な名前が読み上げられた。

(読売・吉川尚輝 内野手 中京学院大学)

おっ、おぉ〜!!!ホントはピッチャーが欲しかったジャイアンツが、大学NO.1野手を指名してきたぁ〜!ここは非常に熱くなった場面でした。

ジャイアンツファンでもアンチでも今の巨人が足りていないポイントだらけなのは周知の事実。来年、何とか優勝と考えるなら、即戦力となるピッチャーを獲得するのがベター。そう思っていましたが、な〜んかワクワクしない感じもある。だって、あまりに常識的な発想だから。しかしこの(即戦力ピッチャーがほとんど残っていない)窮地の場面、ジャイアンツは機転を利かしたのかなぁ。(上位3人は投手)の方針を一転、内野手の吉川を指名。これはナイスジャッジだった。一応、吉川もジャイアンツのドラ1候補に名を連ねていましたからね。その基準を守っただけとも取れますが、自分はこの決断を評価したい。

吉川ですが、残念ながら自分はナマで観たことはないです。でも、今年の日米大学野球ではそのプレーに注目していました。そして、ド素人でも分かる攻走守に渡る好プレーで野手陣を牽引。そう、このチームで選ばれていた野手の中で、間違いなく輝いていたのは吉川尚輝。5試合で14打数4安打で打率.286はチームトップ。四球も3つ選び、盗塁も1つ決めてみせた。メジャーリーガーの卵達を相手に果敢に打席で挑む姿勢もグット!(この子はイイ〜!)と密かに確信していました。

そんな感じでセンスを認めていた選手でしたが、正直、ジャイアンツとは縁がないと思っていた。何故なら、ドラ1もしくは2位でも早い段階で消えそうな吉川に、投手補強が最優先のジャイアンツは縁がないと思っていたからね。それが2度も即戦力ピッチャーを外す展開から突然ご縁があるなんて…。びっくりしたと同時に、球団の柔軟なジャッジにはプロらしさを感じた。2度もくじ引きを外した悔しさを忘れた瞬間でした。

吉川を指名した意図としては、評価が曖昧な他の投手より、若い世代のレギュラー野手候補が欲しかったと感じました。彼がレギュラーを最短で狙うには、本職のショートよりセカンドになるはず。ただ、チームとしては吉川にショートの守備もやらせるでしょうね。二遊間どちらも守れるようにすれば、坂本のバックアップ要員とセカンドでクルーズと競わせる若手レギュラー候補という位置付けになる。坂本、クルーズへの刺激になると共に、近い将来には長らく不在だった生え抜きでの正二塁手という線も見えてくる。良い素材を指名したと思います。

激しいドラ1指名権を巡る展開についてはここまで。以下は2016年に指名した選手の一覧になります。

(新人)

1位 吉川尚輝(22) 内野手 右投左打 中京学院大

2位 畠世周(22) 投手 右投左打 近畿大

3位 谷岡竜平(20) 投手 右投右打 東芝

4位 池田駿(24) 投手 左投左打 ヤマハ

5位 高田萌生(18) 投手 右投右打 創志学園

6位 大江竜聖(18) 投手 左投左打 二松学舎大付

7位 リャオ・レンレイ 投手 右投右打 開海大

(育成)

1位 高井俊(21) 投手 右投右打 新潟アルビレックスBC

2位 加藤脩平(17) 外野手 右投左打 磐田東高

3位 山川和大(21) 投手 右投左打 兵庫ブルーサンダー

4位 坂本工宜(22) 投手 右投右打 関西学院大学準硬式野球

5位 松原聖弥(21) 外野手 右投左打 明星大

6位 高山竜太朗(21) 捕手 右投右打 九州産業大

7位 堀岡隼人(18) 投手 右投右打 青森山田

8位 松澤裕介(24) 外野手 左投左打 香川オリーブガイナーズ

2位の畠、3位の谷岡、5位の高田はドラフト情報誌でチラッと見ましたが、ローラ調に言うと(う〜ん、わかんな〜い!)のでスルー。2~4位は経歴を見ると即戦力として期待しているのが分かる。この内、2人即戦力になったら、来季のジャイアンツは面白いかもしれない。

それから育成選手では、今年も指名された?8位・松澤に注目。今年は入団してくれるのかなぁという視点ですけどね。

最後に、野球専門誌的な感じで、今年のジャイアンツのドラフト指名は何点ぐらい?評価をしてみたい。厳しい論調の専門誌だと60〜65点ぐらいの評価でしょうかね。今のジャイアンツは苦しいなぁと思ったポイントは上位指名3人の中に高校生が1人もいない点。2位指名で高校BIG4?高橋昴投手也を指名できたよね?3位指名で九鬼隆平選手を指名できたよね?でも、指名できなかったorしなかったのは、じっくり育成する余裕がないから。ここは勿体ないというか、厳しい専門誌の見解だとマイナス要因になるはず。

ただ、個人的に数字をつけると70~75点ぐらい。それほど悪い内容だと思いません。確かに新人指名で野手1人に対して残り6人は投手というのはバランスが悪い。ただ、ドラ1で戦力になりそうな野手を獲得したため、残りはいくらでも欲しい(使えそうなピッチャー)に枠を使いに行ったはず。チーム事情を鑑みれば、強引な解釈だがバランスは取れたドラフトと言える。よって、野球専門誌で目にするであろう評価点より高めの設定になっています。まぁ、実際どこの雑誌がどう点数を付けるかは?ですが、今から興味深い今年のドラフトでした。

ちなみに、ジャイアンツには関係ありませんが、今年も六大学野球から数人ドラフトで指名を受けた選手がいましたね。ジャイアンツファン以外の方で興味がありましたら、一応評価を書いています。カテゴリー(ドラフト関連)で入れば見やすいので、よろしければ一読して下さい。でも、こんなド素人が書いた評価も、巷でやんや言われる評価も、数年経たないと今年のドラフトはアタリ?ハズレ?なんて言い切れない。指名された選手が上手く育つと良いですね。

そんな感じで、また。