孤独のプロ野球

『感情をむき出しにするつかの間の自由を 求め、誰にも邪魔されず、気を使わず 孤独にプロ野球を楽しむ。』 基本、一人気ままにプロ野球 (主にジャイアンツ戦)を楽しむ 筆者の日常を交えながら展開するブログ。 バリバリの文系出身。 勝てば喜び、負ければ凹む。野球を語るのはおこがましいと思いつつ、 感情の赴くままにド素人なりの戦評&雑感を展開。 2013年8月よりスポーツナビ+でスタート。

【巨人vs阪神 第20戦】阪神の粋な演出!?ジャイアンツ、トラに3連勝!ギリ優勝戦線に残った?

9回裏、ワンアウト満塁。

坂本が放った美しい打球が、左中間を破って行く…。

(あっ、サヨナラだ!)

初球を叩いた一瞬の出来事でした…。

ジャイアンツ、トラに3連勝!

首位・阪神の粋な演出?

まだまだ混セを終わせないサヨナラ勝利で、0.5ゲーム差に迫りました。

こんな予定調和な展開ある!?ってぐらい、ここ数年この時期の東京ドーム3連戦は阪神サンがヤラかしてくれますが、今年はさすがに3タテとか無理?と思っていただけに…、阪神の粋な演出としか思えないです。

さて、今日の試合は菅野-藤浪の若きエース対決。両投手の素晴らしいピッチングで、夏の甲子園決勝に負けないぐらいの熱戦となりました。

昨日の予告通り、今日は早めに東京ドームへ到着→2回裏、小林のタイムリーで(ヨッシャー!)…絶叫してみる。

このタイムリーですが、カウント2-1でストライクを簡単に取りに来たボールを小林が積極的に強打したのが良かった。

ツーアウト一塁でしたが、前進守備の左中間を深く破ったので、亀井が全力疾走でホームイン。いろんな意味でジャイアンツに流れが来ていました。

そんな空気を察してか?

阪神ファンはやや元気がありませんでしたが、4回表・福留のソロホームランで同点にすると、一気に元気になる!

声援のボルテージも上がり、(ここは甲子園?)と錯覚する程の熱量。

福留のホームランは阪神ファンにとってビンビンになる精力剤。バイ◯グ◯…みたいな感じ。

両投手とも、失点に繋がったこの1球ずつが目立った失投。後はピンチを作るけど、冷静に対処。

菅野がピンチを凌げば、ジャイアンツファンがガッツポーズ!

藤浪がピンチを凌げば、阪神ファンがガッツポーズ!伝統の一戦は、投手戦でも盛り上がりますねぇ。

さて、こんな感じの試合でしたが、今日は…本当に阪神に勝たせてもらった試合。いや、阪神が巨人に異様に固執する執念?怨念?違う、愛だ!

歪んだ愛で勝たせてもらった感じ。

元を辿れば、この3連戦は全て阪神が巨人に先発を合わせてくれました。

1戦目・マイコラス-メッセンジャー外国人右腕投手対決

2戦目・内海-能見のベテラン左腕エース対決(厳密にはエースは能見サンだけ)

3戦目・菅野-藤浪の若き右腕エース対決

あの~、ジャイアンツはローテいじってませんよ。そもそも阪神サンの粋な演出で勝手にローテを合わせてきたので。

恐らく阪神としては似たような投手をぶつけて勝利して、

(どや!ウチらの方が強いやろ!)

と言わせたかったのでしょうが、完全に裏目に出てしまいました。

…で、何が歪んだ愛なのかというと、このポイントでしょうね。

・9回裏、菅野に対抗して中途半端にマウンドを藤浪に託した

ここでしょうね。

流れとしては理解出来ますが、藤浪も8回裏からボールが抜け始めてヘロヘロ。

ワンアウト満塁のピンチを代打・由伸&村田を連続三振で切り抜けるも、明らかに体力の限界だった。

でもね、9回表に菅野がマウンドに行ったから、阪神も意地があったんでしょうね。ワンアウト二塁のチャンスを作り、俊介→代打・良太に強行させるも凡退。

この回この二人の内、一人出れば9番・藤浪の打席。そうなれば当然、代打・狩野の切り札を送ったはずですが、そこまで回らず。

だから藤浪を9回裏のマウンドに送った…との見方もあるのですが、ここでヤっては行けないギャンブルがありました。

・スタメン捕手の交代

藤浪の好投を支えた鶴岡に代打を送ったので、9回裏はキャッチャー・藤井と組ませたのですが、コレは負の方程式。

キャッチャーに代打なら、僅差の試合はそのままバッテリーごと変えた方がベター…だったと思います。

(菅野が行くなら藤浪を行かせるで~)

なのか?

(菅野サンが行くなら自分も行く!)

なのか?知りませんが、意地で9回裏に行かせたら、アレレ?小林に死球→代打・橋本のバント処理をエラー→ノーアウト一,二塁。バント処理は、足がフラフラだったから起きたようなエラーのような印象。続く今日ヒット2本、一番タイミングがあっていた立岡がヒット→おや?ノーアウト満塁やないか~い!

(ジャイアンツライヴストリーム)のリプレイ機能で中継確認したら、解説・金本さんが(立岡はバント)と言ってたけど、ジャイアンツのはちゃめちゃ野球を知らないなぁ。監督も立岡に耳打ちしていたし、絶対ヒッティングですよ…ね。

ここで阪神サンはマウンドに全員集合→オ・スンファンに交代する訳ですが、(後の祭り)感がハンパなかった。

観戦していた座席は一塁側バックネット裏後方。何度かご紹介している副音声ブース真下でしたが、左隣の阪神ファンのヤングサラリーマン二人組が良い子達で、途中から仲良くなって話しながら観ていました。

この交代の場面、普通に考えれば致し方なし!ですが、若い二人組の意見は(藤浪で行って欲しい!)でした。

どうせ負けるにしても藤浪で決着をつけるべき。それもアリでしたね。

自分も藤浪続投の方がイヤだった。

ジャイアンツにとっては大チャンス!でしたが、この場面に打席が回る片岡&坂本は藤浪にタイミング合わず。まさかのノーアウト満塁を潰すパターンも考えられただけに、阪神サイドで考えたら一か八かに出てもイイのかな?と思いました。だから、この場面での投手交代は願ったり叶ったり。もうこの試合はチェックメイト。勝ったも同然でした。

投手交代中の合間に、このような見解を述べていたら、いきなり片岡がポップフライ。

(アレ?藤浪からピッチャー代わったから、余裕でサヨナラじゃないの?)

と焦った矢先に、坂本がサヨナラ打!

初球のスライダー?上手く左中間に運んだね。完全に配球読んだようなスイングでした。

まぁ、意外に最後はあっけなかった。

ジャイアンツとしては、8回裏に慎之助に代走・尚広。亀井に代打・由伸とカードを切りまくって無得点。こっちとしては、打てそうなバッター3人も使い果たして(どうやって点取ろう?)と思っていただけに、阪神の演出によって勝てた印象。

あっ、(演出、演出)書いてると怒られそうだから正直に書きますが、藤浪を代えるタイミングを見誤ったからでしょうね。

9回裏の頭からオ・スンファンor福原?とか、せめてノーアウト一,二塁で交代だったら…。阪神サン、(菅野が行くなら藤浪も)とか意地を張ってくれてありがとう!

これで一番助かったのは、菅野でしょうね。9勝目をゲット!ナイスピッチング!でした。

福留には3安打打たれましたが、コレだけは要反省でしょうか?打たれてはいけないバッターに失投が目立った。また、リードも読まれてました。若き同級生バッテリー、次回に生かして欲しいです。

また、菅野は異様にマートンを警戒しているようですが、ヒット2本とも小林の要求通りではなかった。菅野の力なら抑えられるはず。自信を持って下さい。

先週のピッチング(vsDeNA戦)が悔しかったのでしょう。お立ち台で珍しく泣いてるし…。東海大相模魂が勝たせてくれたのでしょうか?ね。

また、9回裏にバント要因で出場した仙台育英OB・橋本到でしたが、幸運を呼び込むバント…良かったね。今日の高校野球決勝とリンクした、ネタになりそうな選手の活躍が面白かったです。

試合終了後、何故か?二人の阪神ファンのお兄さん達とガッチリ握手してお別れ。この方達に好感が持てたのは、巨人の選手もちゃんと評価してくれていたから。お互い贔屓のチームのチャンスやピンチで一喜一憂していたけど、互いを称えあう姿勢が良かった。自分も阪神の良いとこは言っておきました。

阪神ファンの方々も、皆がイカツい訳ではない。客席もフェアプレー?とかカッコつけてみました。

先日の日曜日の最悪なプレーで(今季終了)も覚悟しましたが、この3タテで辛うじて息を吹き返した感じのジャイアンツ。やっぱり、阪神は巨人と首位争いしたいんです!

ナイスアシストでした。

ただ、この粋な演出を生かすには、明日からの試合がチョー大事。ビジターvs広島3連戦…である。

前回喰らった屈辱のホーム3タテのリベンジに期待!コイは阪神が巨人と優勝争いしたい!空気、読まないよ。

ここからが優勝に向けて最後の…本当のラストチャンス!

打線の奮起に期待!

…では、また。