孤独のプロ野球

『感情をむき出しにするつかの間の自由を 求め、誰にも邪魔されず、気を使わず 孤独にプロ野球を楽しむ。』 基本、一人気ままにプロ野球 (主にジャイアンツ戦)を楽しむ 筆者の日常を交えながら展開するブログ。 バリバリの文系出身。 勝てば喜び、負ければ凹む。野球を語るのはおこがましいと思いつつ、 感情の赴くままにド素人なりの戦評&雑感を展開。 2013年8月よりスポーツナビ+でスタート。

ジャイアンツ、ナゼ?村田修一が戦力外!?伏線とチーム再建の本気度とは?

今日の夕方、今年から我が社で採用した台湾人の美人なお姉ちゃんと大事な仕事の話しながらスマホいじっていたら、衝撃ニュースが飛び込んで来た!?

(巨人、村田修一戦力外通告)

このニュースを見て以降、お姉ちゃんが(コレハウレルケド、コレハウレナイカラ、ザイコドウニカシテ!)と片言の日本語で必死に仕事の話をしているけど、左から右に受け流しっぱなし。ええ~い!今はそんな話はどうでもいいんじゃい!大事な用事が出来たからと話を中断→場所を移動してPCで情報収集を開始。なるほど、そう来たか…という感じでしょうかね。

ジャイアンツ、村田修一と来季の契約を結ばずと発表!そこに至る伏線と球団のチーム再建にかける本気度とは!?

タイトルには(戦力外)と書きましたが、公式発表通りが正しいでしょう。読売巨人軍村田修一選手に来季の契約を結ばないことを通知しただけ。戦力外と言うより、苦渋の選択?鹿取GMのほんのちょっとのコメントがホントなら、来季からのチーム再建策と今後の村田の現役選手としての立場を考慮した上での決断だったのかなと思います。

今年で2度目のFA権を取得する村田ですが、このまま巨人に残した場合でFAすると推定年棒2億2000万のBランク扱い。37歳を迎えるベテランにこの金額でFAだと、他球団に移籍するにしてもハードルが高くなり、まとまる話さえなくなってしまう。ならば巨人としては、来季村田と契約を結ばないことで自由契約扱いにしてあげた方が良いのでは?という判断だったのかなぁ。在籍6年間で3度の優勝に貢献…したかは定かでないが、せめてもの思いやり?あまり綺麗な別れ方ではないけど…ね。個人的には、球団と話合いの末、村田はFA宣言して巨人を去ると予想していた。来季のレギュラーを確約出来ない巨人と2000本安打達成に向けてそのチャンスを望む村田との間に温度が生じると推測したが、そうか!こう来たか!!とびっくりした次第です。

この結果に至るまでの伏線としては、一瞬忘れていたけど2016年のキャンプからあったよね。2015年はケガで満足な出場も出来ず、成績も打率.236 12本 39打点の散々な成績。2016年のキャンプからオープン戦では岡本メインでサードをやらせたけど、攻守共にレギュラーを張るレベルではないことが判明。渋々?開幕から村田を起用する感じでしたが、終わってみれば打率.302 25本 81打点と復調。その流れがあったから、今年のシーズン当初(何故?村田をベンチに置いておくのか?)と話題になっていましたが、かなり前から村田に対する球団幹部の評価はガタ落ちしていたのでしょう。2014年から推定年俸3億円の3年契約を結んだ際に何かあったのか?3年の内2年は年俸に見合わない活躍だったことへの逆恨み?よう分かりませんが、巨人って高いお金払ったFA選手が活躍しないとその後に待っている処遇がコワい。このニュース聞いてら、今年FAで加入した3選手とか気が気でないだろうなぁ。そういう訳で、今回の村田に対する通告は、在籍6年間で2013年と2016年以外の成績がドイヒーだった村田さんへの仕打ち的な要素も感じる。最初に(思いやり)とか書いておきながら、後では(仕打ち)とか書いてどっちなんや!と突っ込まれそうですが、どっちもありそうかな?と思っています。

しかしながら、毎年優勝を狙うのが前提のジャイアンツが、ただでさえ打てる野手不足なのに、よう村田さんを切る決断をしたな…と。今年は開幕当初から5月末ぐらいまで、村田はショボい首脳陣の起用法でベンチを温める機会が多かった。6月から交流戦でDHが使える試合で出番が増えて、その後はシレッと三塁でスタメンに定着。それまで三塁を守っていたマギーが二塁へ回ると、懸案だった(慎之助、村田、マギーの3人が揃ってスタメン起用)が実現。まぁ、そんな感じでひとまず落ち着いたのですが、最終的に今シーズンはBクラスになっちゃったからなぁ~。監督もヘッドコーチも来季続投!一軍コーチでいなくなったor配置転換させられたのは、尾花・江藤・村田善コーチのみ。責任とってクビになる方がいない様子に世間から批判を浴びていましたが、選手をスケープゴートにする手があった?選手の世代交代が進まない巨人軍。特に野手は深刻で来季は絶対若手を起用しろ!との声多数。それには自分も激しく同意ですが、2000本安打まで残り135本に迫った村田だけは、三塁と一塁を上手く併用して来年で記録を達成させてあげて!と本気で思っていたのに…。今年2000本安打を達成した生え抜き選手の功労者・阿部慎之助にも、最近は厳しい意見が飛び交っていましたが、球団としては慎之助を簡単に切れないよね。逆指名制度で入団した経緯もあるし…。その点、FAで入団した選手には、思い切ったことが出来ちゃうのが何ともこの球団らしい。来季は村田の代わりに岡本を三塁or一塁で起用するのだろう。フェニックスリーグで急に三塁守り出したのも、今回の一件への伏線だったかも知れない。レフトからまた三塁守らせられる岡本もたまったモノではないだろうけど、ここはチャンスと思い歯をくいしばれ!マギーが活躍してボケちゃっているが、三塁が守れてバッティングが良い助っ人なんて、そうそういない。助っ人守らせるのは一塁とレフトが基本線。後のポジションは自前で日本人育てないと、チームの根幹が構築出来ないことを、ようやくお偉いさん方が気がついたのかも知れない。

今年の村田を見る限り、まだまだ現役選手としてやれるはず。守備力は少し衰えを感じたけど、そこまで目に余るプレーはなかった。バッティングは調子が落ちると始動が遅れてストレートに対応出来ない悪癖があるが、それもどこかで調整し直して復調することが可能。スタメン張れば最低でも打率.250前後はヤレる力はある。そんな計算の立つベテラン選手を戦力ダウン覚悟でリリースしてしまう巨人の覚悟も尊重したい。やはり、村田をチームに残しておけば、若手優先起用とはいえ、チームが苦境に立てば起用せざるを得ない。来年も性懲りもなく慎之助、村田、マギーがスタメン勢揃いで悦に入っているようではマズい。監督だって、3人ベンチにいたら、またコレやっちゃいそうだしね。そういう要素を断ち切る理由もあったのかなぁ。そして、今日の一件で来季は何が何でも若い選手を一軍の試合で使いながら育てる意図が見えてきた。監督もヘッドもそのまんまだし、来年は目先の優勝より次世代を担う選手育成に方向転換?二,三軍のスタッフ発表が先なので、来季の体制全てがどういう方向なのか?コメントし難い状況ですが、この一件で少し分かった。ジャイアンツのチーム再建策は口だけではなくホンモノ?来季から激しい…いや、半強制的な世代交代が始まるはず。その構想がどれだけ本気なのか?今オフは期待と不安半々で我々ジャイアンツファンは見守っていくしかなさそうですね。

余りの衝撃に今日は村田に対する惜別のコメントはなし。彼の去就が決まった時点で改めて書きたいと思います。ホントなら、今日の更新は今季の反省と来季の一軍スタッフについてだったのですが、予定を変更して書かせていただきました。

そんな感じで、また。