孤独のプロ野球

『感情をむき出しにするつかの間の自由を 求め、誰にも邪魔されず、気を使わず 孤独にプロ野球を楽しむ。』 基本、一人気ままにプロ野球 (主にジャイアンツ戦)を楽しむ 筆者の日常を交えながら展開するブログ。 バリバリの文系出身。 勝てば喜び、負ければ凹む。野球を語るのはおこがましいと思いつつ、 感情の赴くままにド素人なりの戦評&雑感を展開。 2013年8月よりスポーツナビ+でスタート。

【2017 巨人vsDeNA 第17回戦】ジャイアンツ、歓喜と不安が入り混じったサヨナラ勝ち!8月攻勢に向けたポイントは?

思えば、DeNAには今月2回も劇的な敗戦を喫していた…。

1試合目は7/1、9回表ツーアウトからカミネロが桑原に逆転満塁弾!を喰らったあの試合。魂が口からス~ッと抜けていく感じがした。2試合目はつい一週間前の7/23の試合。6回に2-6とされるも8回に追いつき6-6。延長戦に持ち込んでやる?と思いきや、9回裏ツーアウト一塁から筒香にサヨナラ弾を喰らって敗戦。翌月曜日にウチのDeNAファンの後輩に話を振ったら、めちゃくちゃ興奮していたなぁ~。こっちは全く面白くも何ともない。むしろテンションガタ落ちでEDになりそう。そんな精神的ダメージを喰らう負け方をしていたのですが、今度はこっちがやり返せたかな?

ジャイアンツ、頑張るおじさん!?相川亮二が逆転サヨナラ2点タイムリーツーベース!5-4でDeNAに勝利!これで通算3連勝!今カードは2連勝!来月もこの勢いを継続できる?熱い試合を見せ続けてくれ~!!

いやぁ~、7回表に3点取られて1-4となった時点ではどうしてこうなった?と敗因を考えていたのですが、あのジャイアンツ打線が3点差をひっくり返して勝ちましたね。DeNAの勝ちパターン継投がすんなり出てくる7回表にやられたからタチが悪いなぁ~と思いましたが、よくぞ8回にその差を詰めて、9回ツーアウト・ランナー無しの土壇場からひっくり返してくれました。余りに信じられなかったのでしょうか?自分の左右隣のちょっと年上そうな男性達は、歓喜と云うより呆然としていました。座席前後のお客さんは諦めて帰っていたので、誰もハイタッチしてくれるG党がいなかったのが残念でしたが、目一杯叫んだから気分爽快。明日はスキップして会社いっちゃおうかなぁ。帰りはご機嫌で最近オキニの陽岱鋼コールを口ずさみながら帰ってきた次第です。

さて、最後は劇的な感じでジャイアンツ勝利!でしたが、今日の試合に勝つためのプランはこんな感じではなかったはず。先週に続き5回までは1失点で好投した大竹の頑張りを活かし、高卒3年目で実質今年デビューのDeNA・飯塚から3,4点奪って、そのまま継投で逃げ切るのが理想だったはず。それが出来ず1-1の同点で継投に入るから6,7回を西村健太朗のイニング跨ぎで乗り切ろう…という発想になっちまうんだよね。健太朗は頑張っていると思いますが、いかんせんジャイアンツの勝ちパターン投手はイニング跨ぎを平気で命じられるブラック企業の社員並な扱いを受ける。6回はDeNAのクリーンアップを完璧に抑えたのに、7回はワンアウト満塁までピンチを拡げちゃってね。不憫だなぁと思って観ていました。

仮に打線がきっちり援護して6回から継投に入ったのなら、相手打順の巡り合わせから考えると、6回/西村→7回/森福と高木→8回/マシソン→9回/カミネロだったのかな?この継投なら3点差あれば辛うじて勝てる可能性があったと思うのですが、その得点を挙げることが出来なかった打線に問題あり。終盤ひっくり返したからチャラではなく、しっかり反省して飯塚対策をして欲しいです。6回まで毎回四死球でチャンスをもらっているのにマギーの一発で1点は寂し過ぎる。完璧な負け試合のパターンでした。

しかし、その展開をひっくり返すことが出来たのは…打線に粘りが出てきたということでしょうか?8回裏、DeNA3番手・三上から代打・石川慎吾と1番・陽岱鋼がそれぞれライトへソロホームラン!3-4と点差を詰めることに成功!久々に強引な1発攻勢で2点を奪う場面を観たなぁ。右バッターで逆方向のライトへ放り込むなんて、有能なバッターだな?いつのドラフトで獲った選手?…って、ファイターズ産じゃね?やはりここは1発北に向かって叫ばなければならない。ファイターズ、最高!

そのファイターズから来てくれた2人の勢いを辛うじて繋げたのが、ハマから来た村田さん。(ヤスアキコール)にのって登場したヤマヤスこと山﨑康からツーナッシングと簡単に追い込まれてから…粘って粘って…センター前ヒット!村田さん、ちょっと復調傾向で何より。

ここで代走・重信を起用。シレッと早稲田実業負けちまったけど、オレって清宮クンの先輩って知ってます?をアピールしていたかは?ですが、亀井のセンター前ヒットで一気に三塁へ進む好走塁をみせた。ジャイアンツファンを沸かせる走塁、良かったと思います。それとチャンスを拡大してくれた亀井ですが、この土壇場で相手ピッチャーのフォーク攻めに対応し続けていたのが活きた気がした。山﨑の急激に落ちるカットボールを上手くすくってセンター方向に強く弾き返した。ようやった!と思いますが、亀井が1回と3回のチャンスどちらかを決めてくれれば、もっと楽に勝てる展開があったかも?そう思うと、ベタ褒めは出来ない気がしました。

ツーアウト一,三塁となり、ここで打席には(攻撃力を買われて途中出場)の相川パイセン。8回の打席はあてるだけのファーストゴロ。ここ最近、ビハインド時で打つ方を期待されて小林とチェンジされるも結果が出ない。今日も期待薄?と思っていたら、初球を叩いた打球が左中間を破る!?センターが処理を少しもたついたのも助かりましたが、一塁ランナー・亀井がホームインで劇的勝利!今日は一塁側A席中段で観ていましたが、左中間を破るこの打球がバッチリ見えて大興奮。ベンチにいたジャイアンツの選手のように手を招きながら、

(イケる、行ける!ホームまで戻ってこい、亀井!)

と絶叫していた気がする。最後の最後でベテランの味を堪能できた今日の試合。ヒロイン聞いて再認識したのは、初球を振れる思い切りの良さって大事なんですね。ストレートを打ったのかな?と思ったら、高めに抜けたカットボール?を捉えた様子。おそらくジャイアンツは山﨑康を打ち崩して勝利したのは初なのでは?それぐらい相性が悪い、ヤマヤスからしたら楽な相手だったはず。これで次回対戦時からは多少気を使って投げてくれると思いたい。いっつもキュッと捻られていたので…ね。今日の試合についてはこんな感じ。

今日で7月の試合が全て終了。ジャイアンツは13勝8敗1分と今季1番内容が良い月間となった模様。3,4月に辛うじて1つ勝ち越して以来…というのが、今季の苦境を物語っていますね。このまま8月も大幅に勝ち越せる?と思いたいのですが、現状のポジ要素と不安要素を整理したい。そして、8月で一気にAクラスへ浮上するためのポイントを書いておきたい。

まずポジ要素としては、

1.中継ぎに澤村とぐっさんが戻って来る?

2.本拠地と首都圏とドーム球場が中心で戦う試合日程

アレ?ポジ要素少ないですね。戦力的にはほぼ出揃っているし、プラス要素は1.ぐらい。ぐっさんについては左腕のコンディション不良、回復まで長かったですね。昨日二軍で投げていましたが、どの程度回復したのか?実は故障ついでにフォームの見直しをして以前より状態が上がっている?そんな都合が良いことを願ってしまう。FAで来てくれた森福も頑張っていると思いますが、最近ま~た打たれ始めたからなぁ~。今日も1-2とされて筒香のワンポイントで登板し7回表ツーアウト満塁のピンチで2点タイムリー…は寂しかった。筒香が絶好調モードに入っているとはいえ、あそこで抑えてくれないとアナタの居場所はない。もしぐっさんの状態が良いのであれば、森福とチェンジもあり得る。それから澤村はシート打撃に登板しただけで実戦はこれからですが、連投が可能なのか?気になるところ。8月中旬ぐらいに万全な状態で戻って来たら、中継ぎ陣はグッと厚みを増すと思うのですが…。期待し過ぎず待ちたいと思います。

2.については、今年の試合日程を見れば一目瞭然。26試合中15試合が東京ドーム。2試合がナゴドで計17試合が涼しいドーム球場。それから9試合が屋外球場ですが、5試合は神宮球場で移動が少ない日程。選手の皆さんもコンディションの管理をしやすいのでは?スーパー猛暑がやって来ると言われている今年の夏。すでに来ているのかも知れませんが、その酷な環境を緩和してくれる日程はアドバンテージと思いたい。後は、どう活かすか?ですね。

一方、不安要素ですが、

1.サカチョー、揃ってコンディション不良?

2.セカンド・マギー、このまま使って身体が持つ?

3.3本柱以外の先発が不安定

4.勝ちパターンを酷使する投手起用

1.はびっくりしましたね。今日の試合、3回終了で坂本が途中交代。試合を観ていても(おかしいな?)と思ったのは、1打席目のヒットも2打席目のサードゴロも一塁へ全力疾走しなかった点。それから1回に出塁しても、リードがやたら小さかった。これは走る気力ゼロと察知しましたが、どうなんでしょう?昨日はそこまで足が悪そうにも思えませんでしたが…。ひょっとして体調不良?という線もあるので軽率なことは書けませんが、今日は明らかに試合を出来る体調ではなかったと思います。坂本の長期離脱とかあったら…ゾッとするのでないと願いたい。それから長野もどこか調子が悪い様子。昨日も今日もあっさり途中交代させられている感じだと、無理して試合出ているのかな?こちらはホントにダメなら橋本や石川を代役で使うのも手だと思います。この2人、今のバットの感じ良さそうですけどね。2.もマギーのセカンドでの酷使、身体が持つのか?非常に心配です。

3.は皆さんもご存知の通り、菅野・田口・マイコラスの3本柱はこっち有利な展開で試合を観れますが、それ以外の先発が…ちょっと…ね。まずはルーキー・畠が今週どんなピッチングを見せるか?で8月の先発投手枠が変動するはず。このピッチャーが3本柱にちょっと劣るぐらいで試合を作れるのなら、8月攻勢も可能なはず。もし、通用しないとなると…先発投手の構想自体が変わってくる。おそらく8月からの6連戦は、

平日・マイコラス→畠→内海or宮國

週末・田口→菅野→大竹or宮國

こんな感じでローテを回しそうな気配。畠だけでなく、一応2週連続で5回まではぼちぼちなピッチングをした大竹と内海や宮國が先発としてどれだけ機能するか?ここが8月も良い成績を残せるポイントになりそう。奮起を期待したいです。4.については、西村、マシソン、カミネロのイニング跨ぎをほぼゼロで戦う試合が出来るか?高木勇人の起用法と澤村が復帰するのか?で事情が大きく変わりそうな気がする。オム高木、今日はいいピッチングしたけど、もっと信用して起用したら変わると思うのですが…。

以上、8月に向けてジャイアンツの現状を再確認してみました。

勝負のポイントとしては、8/1~3と8/15~17に組まれているビジターのヤクルト戦。最下位とはいえ、ホームでは急に力を発揮する恐ろしい球団。14連敗から脱した今週は打線も復調傾向。バレンティンに1発が出だしたのは怖すぎる。このカードをどう上手く乗り切るか?で8月の成績が大幅に変わると予測しています。

最後に今日の試合が始まる前、東京ドームでは(テロ防止パレード)という警視庁のデモンストレーションがありましたが、あぁ~!もしかしてアイツの捜査でドームにガサ入れしに来た?と思ったジャイアンツファンも多いはず。ポケモンウィークのピカチュウに負けず劣らず、大量のピーポくんを投入してきた警視庁。今日の試合直前、自分は着ぐるみだらけのグランドに少し萌えてしまった。ピカチュウも好きだけど、ピーポくんも好きなキャラなんですよね。あの昭和と平成の間みたいな空気感、シュール過ぎてたまりません。

そんな感じで、また。