孤独のプロ野球

『感情をむき出しにするつかの間の自由を 求め、誰にも邪魔されず、気を使わず 孤独にプロ野球を楽しむ。』 基本、一人気ままにプロ野球 (主にジャイアンツ戦)を楽しむ 筆者の日常を交えながら展開するブログ。 バリバリの文系出身。 勝てば喜び、負ければ凹む。野球を語るのはおこがましいと思いつつ、 感情の赴くままにド素人なりの戦評&雑感を展開。 2013年8月よりスポーツナビ+でスタート。

【巨人vs広島 第22回戦】東京ドームが真っ赤に染まった日~ジャイアンツ、コイに胴上げを許す!目を疑う光景多数の現地リポート!!

今日は17:45頃に東京ドームに到着。

21ゲートをくぐり、本日の座席・一塁側A席に向おうとしましたが、ギョギョギョッ!一塁側1階コンコースがスゴいことになっている!?何と、25年ぶりに優勝する瞬間を観たさに、カープファンが立ち見エリアを占拠している!どれだけ来てるの?カープファン。G-poのチェックインを済ませて喫煙所で一服した後、恐る恐る本日の座席・一塁側A席最後方に向かってみると、一塁側内野席も見渡す限り赤、赤、赤!?何だよ、この光景。一体、カープファンはどこでこれだけのチケットを手に入れたのか?オレンジに染まっているエリアはライトとレフトの外野のみ。一塁側にも巨人ファンはまぁまぁいたが、目立つのは真っ赤なカープファンだらけ…。もちろん、反対側の三塁側は1階も2階も真っ赤に染まっている。異様な光景を見て、自分は暫し目を疑う。

(コイに本拠地をジャックされた!)

ジャイアンツファンとしては屈辱の光景…としか言いようがない。そしてこう思った。

(これは何としても勝利して、場内をカープファンのため息で充満させたい!)

意地をみせろ、ジャイアンツ!このまますんなり広島に優勝させていいのか?そんな願いの中、1回裏に今日からスタメン復帰・坂本が先制ツーラン!4連勝の勢いにのり、今日も勝つには幸先良いスタート!…だったのですがね。

ジャイアンツ、広島に4-6で敗れて本拠地で25年ぶり!コイの胴上げを許す!真っ赤に染まる東京ドームが、ただただ異様な光景でした。

あぁ~あ、負けちゃいましたね。当ブログでは8/24の試合で早々に白旗あげちゃいましたが、最後の最後まで優勝を信じていたジャイアンツファンの皆さま、お疲れ様でした。現実を受け入れましょうね。

さて、本日は特別編として、今日の東京ドーム内の目を疑う風景とジャイアンツファンの管理人から今年の広島の強さを書いておきます。試合レビューは簡単にまとめますね。

本日の試合ですが、立ち上がり不安定だった黒田から前述した坂本のツーランで2点を先制したまでは良かった。だがこれ以降、闘志を奮い立たせた黒田が2~4回まで全力投球。打ち崩すまでに至らなかった。

そして何と言っても痛かったのは、広島打線の粘りで球数を浪費させられていたマイコラスの足を引っ張るエラーでしょうね。3回表、ワンアウト一塁で菊池が打ったショートゴロを坂本が足にあてて右中間まで大きく弾いてしまう…。これは致命的なエラー。ゲッツーで終了が一転、一塁ランナーが還ってノーヒットで2-1とされてしまう。今日のマイコラスはちょっと調子が悪かった。ボールも高めに集まり、広島打線に粘られていた。ここでエラーが出た時点で、流れを渡してしまったはず。先制打を放ち(キャプテン・勇人、最高!)から一転、(ボールを足で蹴って、キャプテン・翼か!?)とディスった瞬間でした。

その後4回表に誠也と松山の連続ホームランで2-3とあっさり逆転。今日のマイコラスは3回終了時点で74球ぐらい投げていた。もはやスタミナ切れ?いつもと違うドームの雰囲気に狂ったか?元気がないように見えました。5回表にも誠也に2打席連続となるツーランを浴びて2-5。一気に今日で広島が優勝!に近づいた瞬間でした。しかしこの打球、打った瞬間は入るとは思わなかったけどね。誠也曰く、子供の頃からよく来た慣れ親しんだ東京ドーム…らしいですが、昔はジャイアンツファンだったのかなぁ。

それでも5回裏、ワンアウト二,三塁から代打・堂上のファーストゴロの間に1点を返して3-5。しょぼい得点にタオルを振らなかったジャイアンツファンの意地を見た。その後、6,7回とチャンスは作るもあと一歩及ばず。守りでは6,7回とマイコラスの後を投げたぐっさんが何とかゼロで凌いだ。このまま2点差なら、ワンチャンでひっくり返えせるかも?と思ったら、8回表にエラーで失点…てね。本日は奥さんの出産に立ち会うために一時帰国したクルーズに代わり、7番・セカンドで辻がスタメン出場でしたが…なにやってんの?新井さんのイージーなセカンドゴロにつまずき、挙句に一塁へ送球が逸れた。一塁・慎之助も取れない範囲ではなかったけど、気の抜けたように送球を逸らす。どっちも悪い、最悪のタイムリーエラーで3-6。広島の胴上げが見たかったのでしょうね。ドM・ジャイアンツだと思いました。

まぁ、苦し紛れですが、8回裏にまたもやジャクソンからチャンスを作って1点返せたのが救いでしょうかね。4-6で試合終了でしたが、タイムリーエラーが2つと、6回表のツーアウト三塁になるはずがゲッツーを焦ってポロリした辻のエラーで、今日のジャイアンツはエラー3つ。あれではよっぽどバットで野手が取り返さないと勝てましぇ~ん。しれっと今日の敗戦で東京ドーム通算6連敗となったのも、気になる試合。それから、契約書に盛り込まれているのでしょうが、クルーズがこのタイミングで一時帰国って…ね。間が悪いなぁ。2ヶ月ぐらい下で休んでいた時に出産すればいいのに…って、そんなに都合が良い訳はないよね。まぁ、外国人選手は大体こういう理由の一時帰国を許しているから仕方ない。文化の違いなのでしょう。自分は昔いた会社で(親の死に目にも会えないと思え!)とか教えられていましたけど…。ジャイアンツファンとしては、モヤモヤする試合内容でしたとさ…。

試合終了後、普通だったら負けた試合は一目散に帰る…のが定例ですが、今日は胴上げの瞬間から監督インタビューまで見届けていました。あらためて、書いておきます。広島東洋カープ、25年ぶりのリーグ優勝おめでとう!

25年前かぁ…。自分はちょうど高3で受験勉強の真っ最中。その時は息抜きに家族で外出中、車のラジオで広島優勝を確認した思い出があります。もしお若いジャイアンツ&カープファンの方が当ブログを読んでいるかもしれないので(あるのか?)書いておきますが、アラフォー世代が子供の頃の広島は強いイメージしかなかった。特に投手陣が強力で(投手王国・広島)のイメージでしたね。北別府、大野、それから後にFAで巨人に来た川口の三本柱に長富や佐々岡。抑えには他界した炎のストッパー・津田もいたなぁ。原前監督がストレートを打って骨折していたのが、今でも記憶に残っています。

そんな広島の思い出は遠い昔の話。今年…いや、現在の広島の強さは(80年代の投手王国・広島)と90年代中盤の(強力打線・広島)が融合したチームな気がします。巨人がメークドマラでひっくり返した96年の打線も前田、野村謙二郎、江藤、金本とかいて凄かったなぁ。緒方監督も良いバッターでしたね。この時の打線は足を使った機動力と1発が打てる選手が揃う、脅威的な打線だった気がします。今とちょっとかぶりますね。

投手陣ではジョンソン、黒田、野村祐輔が先発の軸となり目立っていますが、やはり今年の大躍進は中継ぎ陣を安定出来た点にあると思います。ジャクソン、中崎の勝ちパターン確立に加えて、シーズン中盤からヘーゲンズが加わり、終盤には今村猛が復活したのが大きかったように思えました。それから、ルーキーの岡田、戸田、九里あたりの若手投手の活躍も目を引きましたね。福井は…相変わらずジャイアンツには強かったなぁ。

攻撃陣はほぼ不動の1~3番はさすがの実力。打つわ!走るわ!守るわ!で対戦する方からみると嫌な存在。そこにベテラン・新井さんと外国人助っ人だけ…だったら、ま~だ何とかなりそうな打線ですが、鈴木誠也の覚醒は大きかったでしょうね。MVP上げても良いかも?それから、安部や今は一軍にはいない下水流などの若手や中堅野手の成長も見逃せない。ベテラン、中堅、若手、助っ人…それぞれ高いパフォーマンスを発揮していたように思えました。

まぁ、一言で言えば、チーム全体が急激なレベルアップをしたと思います。それは偶然ではなく、チームとしての努力があったからこそ…なのでしょうね。細かく書くとキリがないので止めますが、ジャイアンツも見習いたいものです。以上、簡単ですが、広島さんヨイショでした。

最後に、今日の異様な東京ドームの雰囲気について。

まず冒頭でギョッ!とした一塁側立ち見エリアがカープファンだらけ…ってね。三塁側がそうなのは理解出来ますが、一塁側の立ち見エリアが真っ赤…って、異常でしょ?普通だと、おそらく常連さん?一塁側立ち見エリアにはよく見かけるジャイアンツファンの方々がいるんですけどね。面白かった?のは一塁側の立ち見エリアの皆さん、途中でレフト応援団のチャンテと違うチャンテを歌っていましたね。逸る気持ちがそうさせていたのでしょう。

それから、三塁側はともかく、バックネット裏から一塁側まで多数いらっしゃったカープファンの皆さんはどうやってチケットを入手したのか?管理人調べでは最低でも4,5割はカープファンだったはず。いや、もっといたかもなぁ。これは想像ですが、今日のチケットを持っていたジャイアンツファンがリリースしたんじゃね?…そう推理したのですが、どうなんでしょうか?

また、驚くべき現象も起きていた。4回表、自分は喫煙所で一服しながら連続ホームランで逆転される場面をモニターで観ていた。尚もマイコラスが安部に死球を与えて、広島サイドが騒然となる。黒田と新井さんが怒り狂っていたなぁ。

いたたまれなくなり、自分はトイレに向かったのですが、ここで異常事態。普通だと、ジャイアンツの守りの際はトイレに駆け込むファン多数なのですが、今日はガラガラ。この時点でおかしい。今日来場している内野席のジャイアンツファンが少ないことが理解出来た。おまけに若い2人組のジャイアンツファンのお兄さんに、こんな感じで話しかけられる。

(今日のドームの雰囲気、ヤバくないっすか?み~んな真っ赤で浦和レッズみたいっすよね?)

…だって。用を足しつつ、居合わせた他のおじさんと一緒に(確かに!)と苦笑い。来場していたG党はみ~んな気がついていた。今日は尋常じゃないと…。先週末、東京ドームで対戦すると負けてしまう中日戦の内容で、皮肉交じりに(東京ドームがナゴヤドームになった)と書きましたが、今日は皮肉でも何でもない。リアルに(東京ドームが真っ赤に染まるマツダスタジアムになった)と本気で思いました。ゾッとする話…にしたいところですが、まぁ、優勝の瞬間をこの目で見たい気持ちは察します。特別な日だったのでしょうね。

それにしても、あれだけ他チームのファンが一塁側エリアに侵食していても、派手ないざこざが余りなかったのは、救いだった気がします。アレが他球団ファンでああだったら、穏便に済まないでしょうね。良識あるファンの方々がお互い多かった…と思いました。

途中、一塁側エリアで馴染みのお姉ちゃんからソフトドリンクを購入。(今日はこっちにも広島ファンが多くて凄いですね~。)とか言ってたけど、(コ◯コーラの制服着ているから、お姉ちゃんも真っ赤じゃん!)…とイジってみる。苦笑いしていたので、(あれ?ジャイアンツファンじゃないの?)と聞いたら、(一応、そうです。でも、野球あんまり分かっていません)…だって。まぁ、カワイイから許すけど、意外な返答に少し戸惑いました。

2013年、ジャイアンツがリーグ優勝を決めたのは東京ドーム。相手は広島だった。自分はバックネット裏でばっちりその歓喜の瞬間を堪能。今でも鮮明に覚えています。あの歓喜の瞬間から3年が経ち、今度は逆に広島の歓喜の瞬間をナマで観るとは…。あの時、全く想像していなかった。

当時のブログを読み返したら、カープファンが優勝セレモリーまで多数残っていたと書いてあった。そして、そのプロ野球を楽しむ姿勢に感心していた。だから、敵チームの胴上げなんてみたくもなかったけど、広島とカープファンに敬意を払い、今日はきっちり歓喜の場面を見届けた。あの時、東京ドームに来ていた方もきっといらっしゃったはず。どんな想いで見守っていたのでしょうね。

(悔しさを胸に刻み込んで帰ろう)とドMな自分は思ったけど、新井さんが胴上げされたら(まっ、しゃ~ないか)と和んでしまった。新井さん、出戻りして良かったね。密かにオキニの新井さんがイジられるように胴上げする姿に感動。今日の帰り道は暗い…というより、むしろ開き直って清々しい気持ちになった。これも広島というチームが相手だったからだと思います。

ただ、お祝いムードも今日だけ。来年はジャイアンツが優勝して感動したい!そう思う管理人でありました。カープファンの皆さん、今だけ良い夢みろよ!あばよ!

そんな柳沢慎吾ネタで終了。では、また。