【ヤクルトvs巨人 第2戦】〜久々の勝利の味は、ナマが一番!!〜ジャイアンツ連敗脱出!1勝の重みを噛みしめた試合…。
…1勝するのって、こんなに大変なんですね。
ジャイアンツ、二転三転するゲームを辛うじて制して9ー8の勝利!
ジャイアンツファンの皆様、シビれましたね。
問題点もある試合でしたが、細かいところは置いておいて、今日は自分の日常を
通してこの試合を振り返りたいと思います。
(勝たせてよ〜、あの頃のように勝たせてよ〜。)
試合開始30分前から、このフレーズを呪文のように唱える自分。
試合開始が近ずくにつれ、手の震えが止まらない…。
スタメンをみると、慎之助が5番に戻っている。4連敗中のチームを救ってくれるには、やっぱりこの男しかいないだろう。今日の打線のキーを握るに違いない。
その慎之助だが、1回表にツーアウトから作った一、二塁のチャンスで凡退。
(ここで先制しないと勝利の流れが来ない)と思ったら、1回裏、ジャイアンツ先発・菅野がヤクルト先頭・山田にいきなりホームランで0ー1。
この時自分は、ジャイアンツHPのフラッシュ速報で試合を追っていた。
今日もスポーツバーで観戦しようと思ったけど、(明日はナビスコ杯で埋まっている)と断られた。19時ぐらいに仕事を終えて、帰宅まで1時間かかるけど自宅で観よう。そう思っていた。
2回表、ヤクルト先発・八木が連続四球でくれたチャンスに、
菅野・バントヒット→片岡・タイムリーで2ー1と逆転!
(これ、勝てるんちゃうの?)ここで自分はギャンブルに出る。
職場から神宮球場までは20分で着く。チケット買って神宮行った方が良いのでは?
ヤクルトHPをチェックすると、当日でもネットで買える【スワチケ】なるものを発見。
初回登録のため入力に10分を要したが、三塁側バックネット裏中段をGET!
…なんですが、チケット買っている間に2ー3と逆転されている。
この判断は正しかったのか?不安を覚えながら会社をダッシュで出る。
神宮球場最寄り駅(外苑前)に着いたのは、4回を終了した頃だった。
球場に向かう短い道のりは、とても静かだった。本当に屋外球場でナイターやっているのか?
疑うほどの静かさ…。移動中もスマホで試合経過は追っていた。ツーアウト/ランナー無しで慎之助が同点ソロホームラン!ジャイアンツファンの歓声が聞こえる。
球場の敷地に入った瞬間の朗報!スキップするような足取りで、今日の座席を目指す。
自分の座席に着いたらロペスが四球で歩いていた。
長野の打席をじっくりみようと思ったら、早々にレフトへツーランホームラン!
飛び跳ねながら絶叫して喜ぶ自分。隣と後ろのおばちゃんの視線が冷たい。
(いきなり一人で来て、何だこの頭が痛そうなヤツ…。)おばちゃん達の心の声が聞こえてきそうだ。
5ー3、2点差のリードって久しぶり。喜びを噛みしめる。
菅野は2回の失点時の前に連続して右手に打球をあてるアクシデントがあったが、自分が観戦し出した頃はそれを感じさせない力投をしていた。
(アイツ、打球を右手に当てて痛いだろうに根性あるな。ナイスピッチング!)
中川家の礼二のような口調で喋る、後ろの座席のおじさんの声が聞こえる。
ジャイアンツファンではなさそうだったが、相当野球が好きな方なんでしょう。
その後も良いところ観てるなというコメントを連発していた。
(5ー3、菅野で8回までリードできれば勝てるかも…。)
甘い考えをしながら今日のブログの内容を考え始めた8回裏。
ピッチャー・ぐっさんにスイッチ。ヤクルトは2番,3番左バッターだからOKと思ったが、上田に変えて代打・飯原が出てきた。左キラー…というかジャイアンツの左ピッチャーには最近滅法強いイメージがある。(先頭・飯原をアウトに出来れば逃げ切れる)予想を立てたが、あっさりヒットで出塁。昨日の(魔の8回、アゲイン)と不吉な予感が走るが見事的中!
皆さんご存知と思うので割愛しますが、 ぐっさん→西村のリレーで4失点。5ー7と逆転された。
血の気が引いた…。
勝利目前かと思いきやひっくり返された。ヤクルトファンのビニ傘のウェーブが、見たことないけど三途の川に見えてきた…。意識朦朧…茫然自失…。
(帰ろうかな?)思った瞬間、ヤクルト・カーペンターのコールを聞いて思いとどまる。
ニュースで観ただけだが、それほど良いピッチャーではないと知っていた。
9回表、あれよあれよとノーアウト満塁。代打・由伸のコール後に、チャンスだけくれて久古と交代。
変わった久古も押し出しで6ー7。尚もノーアウト満塁で坂本の場面で山本哲に交代。
ノーアウト満塁でも、山本哲だと1点も取れないパターンも頭をよぎった。
ただ、今日は坂本が犠牲フライで同点→片岡が初球ヒットで8ー7と逆転!
点が入る度に、何度も飛び跳ねて絶叫した。先程、冷たい視線を浴びせたおばちゃん達は帰っていたので思いっきり喜んだ。ついでに通路挟んで隣にいた読者モデル風ジャイアンツファンの女子三人組に、どさくさに紛れてグータッチでもしてやろうかと思ったが気持ち悪がられたら勝利に水を差すと思いやめた。
先程は三途の川にみえたヤクルト側のスタンドが静まりかえっている。
自分には、今日の勝利を祝福してくれる穏やで優しい川にみえてきた。
9回裏、変わったマシソンが飯原,川端を打ち取りツーアウトまでにした。
最後は4番・バレンティンを打ち取れば勝利!まで漕ぎ着けた。
ランナーもいないから、ここは無理に勝負しないかも?と思ったが、バレンティンとの勝負を避けず打ち取って勝ち、勢いをつけたかったのでしょう。
慎之助はインハイを構えていたが、力んだマシソンが投げたコースはアウトコース高め。
バレンティンの打球が勢い良くレフトへ飛んだ瞬間、
(これ、ドッキリでしょ? CGか過去の映像だよね?)
自分の脳が、自分の精神を守るために全身に嘘の情報を送り出した…。
8ー8、勝利目前で同点とされる。
静まりかえっていた穏やかな川が、また勢い良く激流のようにウェーブしている。
また血の気が引いた。
その時の自分の表情を例えるなら、(ちびまる子ちゃん)のキャラクターがドン引きした時の、あの斜線が顔に出てくる感じだったはず。
ついでに、打たれてヤケになったマシソンが、ホームベース付近に還ってきたバレンティンに悪態ついたら、両軍ベンチが飛び出して止めに入っている。何だよ、この茶番劇。
勝利目前が一転。悲しみの延長戦に突入。(今日、何時に帰れるのかな?)不安がよぎる。
だが、そんな不安を慎之助が払拭してくれた。
10回表から登板したヤクルトの右のサイドスロー・秋吉からライトへ弾丸ホームラン!!
今日一番のジャンプで絶叫!(慎之助〜!)叫んでしまった。9ー8、再び勝ち越し!
通路挟んで横の女子達に、今度はグータッチしてやろうと思って見てみたら…居なかった。
ついでに回りをよく見渡したら、結構お客さんが帰っている。
ジャイアンツファンだったなら、結果を知れば早く帰ったことを後悔しただろう。
10回裏のジャイアンツは、笠原がマウンドへ。
リズム良くツーアウトにしながら三輪にツーベース→山田にデットボール。一、二塁のピンチ。
(勝たせてよ〜、あの頃のように勝たせてよう〜。)
祈るように呟きながら見守った。
笠原コールを何度もした。飯原をセカンドゴロに打ち取りゲームセット。
9ー8でギリギリ勝利!…でした。
自分だけではないはずですが、本当に1勝の重み・難しさを改めて痛感した試合でした。
5ー7とされた9回表、ヤクルトのピッチャーが石山or山本哲だったら…自分は三途の川を渡るような気持ちで帰っただろう。そう思うとツキもあった。
問題点は皆さんお分かりだと思います。でも、今日は細かいこと言わないで勝利の味を噛みしめたいと思います。
それと何より慎之助の2本のホームランで勝つことが出来た。打つ方では今季初の活躍と言っていいはず。慎之助の復調と共に、打線に活気が戻ることを祈ります。
突然観に行ったけど、結果的に久々の勝利を球場でナマで味わえて良かった。
やっぱり、ナマっていいね。
そんな感じで、また。