孤独のプロ野球

『感情をむき出しにするつかの間の自由を 求め、誰にも邪魔されず、気を使わず 孤独にプロ野球を楽しむ。』 基本、一人気ままにプロ野球 (主にジャイアンツ戦)を楽しむ 筆者の日常を交えながら展開するブログ。 バリバリの文系出身。 勝てば喜び、負ければ凹む。野球を語るのはおこがましいと思いつつ、 感情の赴くままにド素人なりの戦評&雑感を展開。 2013年8月よりスポーツナビ+でスタート。

【中日vs巨人 第1戦】〜きっと越えてみせる〜ジャイアンツ・菅野と原監督が越えること…

今日は菅野のナイスピッチングに感謝!

8回4安打6奪三振2四球。130球の熱投で、ぐっさんがインフルエンザで離脱した

ジャイアンツ中継ぎ陣をカバーしてくれた。2ー0の今日の勝利に大きく貢献。

先週の失点もエラー絡みで自責点は0。今日は文句なしの無失点で、未だ防御率0.00。

8回を投げた内、5回は出塁を許したが、今日の菅野は粘り強かった。

一番のピンチは6回。先頭バッター・荒木にヒットを許し、この試合初のノーアウトのランナー。

続くバッターは3番・ルナ。疲れが見え始めた菅野が対戦するには怖いバッター。

2ー2と追い込みながら、ルナにはコンパクトなスイングでピッチャー方向に痛打!しかしグラブで打球を弾きながらも、小気味良いフィールディングでアウトを取る。

このプレーは地味に大きかった。ルナのピッチャー返しの打球はセンターに良く抜けるイメージがあるが、そこを菅野フィールディングで阻止できた。キャッチ出来ず弾いたので打球の鋭かったのだろう。

でも、弾いた打球を落ち着いて処理し、アウトにできたのは大きい。

その後、荒木は進塁しワンアウト二塁とするも、平田と森野を粘り強く打ち取りピンチを凌いだ。

7回も先頭・和田にヒットを打たれ、またもノーアウト一塁としたが、代打・野本を併殺打に打ち取り8回まで投げ切るリズムを作る…。完封してくれたら最高でしたが、ここまでやってくれれば充分ですよね。

今日はスポーツバーで観戦した後、この記事をアップする前にNHK BSで放送される菅野が特集された(アスリート魂)を観てからにしようと思いました。

(きっと越えてみせる)。菅野特集のタイトルをそのまま拝借させていただいたのには訳がある。

この言葉は、菅野が叔父である原監督を越えてみせるという意味のようだが、菅野の目標でもある本日監督として通算800勝を達成した原監督にもかかるような言葉だったから…。

(いつか監督を越えて原監督の甥・菅野から菅野の叔父・原監督と世間に言われるようにしたい)

このフレーズは去年から度々聞いた。常に原辰徳と比較される野球人生。

(何でだろう?)と思ってしまうぐらい、自分自身が頑張っても(原辰徳の甥)という言葉が付きまとう。誰も(菅野智之)とい個人を認めてくれないジレンマ。…というか、普通に考えたら世間から自己否定を喰らっているようで、相当なストレスだっただろう。

自分だったら…と想像すると、耐えれんかもしれない…と思う。

でも、その悔しさも越えようとする菅野には、本物のハートの強さを感じる。

原監督を越える日がくるかどうかは本人の気持ち次第だと思うので、自分たちファンにはどの時点を持って越えるかは?だが、少なくても去年一年間の活躍で(原監督の甥)という表現はファンの中では薄らいできていると思います。(エースとなるべき資質と資格を備えた選手)というのが今の彼に対するジャイアンツファンのイメージではないでしょうか?

話が逸れますが、この番組で一番ショックだったのが、キャンプ中盤で痛めた背中が相当痛かったらしく、キャンプ中はずっと痛みを引きずっていた事実を知ったこと。

げげっ!大ケガに発展する恐れがあったなんて…。そう思うと、菅野が無事こうして活躍してくれていることが本当に有り難いことだと思いました…。シーズン中に再発とかないないよう体のケアをしっかりして欲しいですね。えっ?オマエに言われたくないという声が聞こえてきそう…。

そして今日の勝利で監督通算800勝を達成した原監督。監督もまたコメントでは(知らんかった)と言ってましたが、密かに(きっと越えてみせる)と思っているはず…。

その相手はやはりミスター・長嶋茂雄氏なのではないでしょうか?

ミスターの監督通算勝利数は1034勝。追いつくまで234勝だが、あと4年指揮を取ることが出来れば今のペースで行くと越えることが出来るでしょう。

ついで…と言ったら大変失礼だが、V9を成し遂げた川上哲治氏の通算勝利数が1066勝なので、こちらも超えることが出来る…。

4番・サード長嶋の後継者としてファンの期待を一身に背負った原監督だが、選手としてはミスターを越えることはできなかった。選手としての晩年は、ミスターからの扱いも厳しかった。

(原監督に代打・一茂)は今でも語り草となっていますが、チャンスでも何でもない試合序盤でしれっと変えられる姿は、それは惨いとしか言いようがない光景でした。

選手としては越えられなかったミスターだが、原辰徳は監督としてはミスターを超えることができる射程距離に入ってきた。(名将)なのかどうかという話題は、世間的には色々やっているから?だけど、監督としての実績は残している。(きっと越えてみせる)の言葉は、原監督の中にも密かにあると自分は思っています。

もしも菅野が原監督を越えて、原監督がミスターを越えた時、ジャイアンツにはどんな光景が待っているだろう…。

今日の勝利の余韻に浸りながら、そんなことをぼ〜っと考えてみました。

それにしても、今年のドラゴンズの中継ぎは整備されているようにみえました。

高橋聡文はさておき、又吉→田島→祖父江は中々打てそうにない感じがする。

ドラゴンズは未だ2勝と波に乗れていませんが、明日からの試合も簡単に勝てないのだろうか?

では、また。